産後ケア・骨盤矯正childbirth
骨盤の正しい位置は?②内臓からのつながり
2020年11月08日
前回に引き続き、骨盤の正しい位置について第2弾。
今回は「内臓と骨盤の位置関係」についての報告です。
内臓との骨盤の位置関係は非常に大切なポイントとなります。
骨盤に収まっている臓器は
・子宮、卵巣
・膀胱
・大腸
・小腸
これらの臓器を支える筋や靭帯の状態によって、骨盤に大きな負担をかけます。
例えば子宮や卵巣を支えているものはいくつあるのか?
次の写真は骨盤の上から見た図です。
➀子宮円索
②子宮広間膜
③仙骨子宮靭帯
④卵管堤索
➀閉鎖筋膜
②子宮頚横靭帯
③仙骨子宮靭帯
子宮や卵巣はこのように支えられています。
③の「仙骨子宮靭帯」は子宮と仙骨を支えている靭帯、骨盤と直接繋がっています。
つまり、骨盤の位置=子宮を支える靭帯の緊張により変わる!
他にも原因は考えられますが、これらの靭帯が緊張すると骨盤内の圧力が強くなり、骨盤の位置関係に負担が掛かります。結果的に、「骨盤のずれ」となります。
ではこのような支える筋や靭帯はなぜ緊張するのか?
・普段の姿勢
・外力による衝撃
・感染
・炎症
・手術による痕跡
これらが原因により、臓器の「下垂」や「癒着」につながります。
その為骨盤の位置関係には、これらの構造も考える必要があります。
内臓に対しての治療法は、当院では「内臓マニュピレーション」という治療法で、直接または間接的に調整を行います。
婦人科疾患の関係する子宮や卵巣に対しては、このようなアプローチをする治療法は少ない為、一つの選択肢として有効と考えられます。