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骨盤の正しい位置は?⑤~ケガをしない為には骨盤の前傾が良いのか?~
2020年11月29日
整骨院に来る症状として、多い症例の「スポーツ外傷」。
・プレー中のケガ
・相手とのコンタクト
・練習量の多いオーバーユース
様々な症例がありますが、体の使い方によって負傷するケースもあります。
骨盤の使い方を一例に挙げてみます。
例1) 成長痛について
・オスグット病(骨端軟骨の炎症)という、成長期によく出る膝の痛みですが、解消法は以下のものが多いです。
①膝のストレッチ
②膝の装具
③安静
ただこれだけだと変わらないケースもあり。長期的に症状が続いている学生自身が良く分かるはずです。
ここで大切なことは「身体の使い方」。
膝が痛いから治療では△→痛みの原因が分からず、再発する可能性があります。
膝の痛くならない使い方+治療は〇→痛くならない使い方をすることで再発予防になる。
ではどんな使い方が痛めない使い方か?
理想のポジション
大切なポイントはいくつもありますが、特に大切な箇所は骨盤と脛(すね)の位置。
・骨盤は前傾
・膝、脛は立てる
膝を痛める姿勢は真逆です。
・骨盤の後傾
・脛は前方位
何故この姿勢で膝の負担になるのかは重心と筋緊張の関係があります。
このポジションでは
・重心から膝の位置が離れている為、膝の負担になる。
・骨盤の後傾で、筋肉の拮抗作用により膝の前側の緊張が強くなりに負担が掛かりやすくなる。
筋肉は「縮む」より「伸びる」方が負担が掛かる為です。
つまり骨盤の後傾位と膝・脛の位置が変わらない限り、膝の痛みは減らない可能性があります。
ストレッチ、装具、安静の前に使い方を見直すことも大切です。
もちろん他の可能性も幾つか考えられますが、まずは骨盤と脛の位置を意識する事で膝の痛みが軽減する可能性があります。
栄養+睡眠時間の確保→更に◎です。