症例報告casestudy
ダイエットはいつでも大丈夫④肥満の犯人はインスリン?別名「肥満ホルモン」
2021年03月21日
前回の続きで、今回はインスリンについての報告です。
インスリンは別名「肥満ホルモン」と呼ばれます。
インスリンは膵臓から出るホルモンで、血糖値を下げるホルモンです。
血糖値を下げる=体重が増える
→この公式はなぜ成り立つのか?
血糖値とは血液に含まれる糖質(グルコース)の濃度のこと。
糖質を多く摂る食事をする事で一時的に血糖値が高くなり、慢性的に血糖値が上がる食生活は糖尿病になりやすいと言われます。
血糖値が高くなると、膵臓からインスリンが出て血糖値を下げます。
インスリンは糖や脂肪の蓄積を担う役割もある為、多く出るとそれだけ脂肪を貯めてしまいます。
血糖値が上がる食事→インスリンがたくさん出る→血糖値は下がるがインスリンは脂肪を貯めこむ=体重が増える
つまりインスリンを出さなくてもよい状態に保つことが必要となってきます。
この因果関係を確認する実験例があります。
インスリンの注射を打たなければならない症状の方、糖尿病のⅠ型とⅡ型があります。
Ⅰ型→インスリンを出す膵臓の細胞が壊れて機能しない状態で、インスリンが出ない症状
Ⅱ型→インスリン値は高いが体内の細胞がインスリンに対して抵抗性を持った状態になる症状
この二つの糖尿病の治療法では、標準の量のインスリンを打たなければなりません。
しかし標準量を超えたインスリンを増やして打つ試験をした結果…
4.5kg増えた(平均値)結果が出てしまいました。(1993年 アメリカでの検査)
この事から、インスリンが体重を増やす犯人との可能性が非常に高くなります。
ではインスリンを極力出さない為には何をすればよいのか?
炭水化物を減らせば良いのか?
次回は炭水化物とインスリンの関係をお伝えします。