生理痛の改善症例報告~ 【35歳・腹痛と頭痛も併発する生理痛】
今回の症例報告は、生理痛が改善してから再発していないケースです。
【主訴】
・生理痛の訴えは「腹痛」と「頭痛」を併発
・20代から生理痛が始まる
【治療期間】
・R4年11月スタート 月に1回来院
・現在は定期的にメンテナンス
【オステオパシー検査・治療】
①骨盤周囲痛
②両脚外側部の筋緊張
③子宮周囲の可動性低下
➀骨盤周囲痛
・子宮や卵巣に問題があると、骨盤周囲に特定の痛みが見られる。
今回のケースは下図の赤丸で囲っている箇所に痛みを訴えていた。
この箇所は、生殖器の慢性的なストレスから起こる症状であり、皮膚や筋肉、骨膜を含めた体表に腫れの様な症状を引き起こしてしまう事がある。
これは神経リンパ反射という考え方で、内臓障害が体の特定の箇所に腫れ(大きな範囲から、小さな点の様なしこりもあり)を伴う結果、痛みが出現することが分かっている。
痛みのある箇所はリンパの腫れであり、体表⇒内臓を治療する事でリンパの腫れを解放する事が出来る。
治療後に腫れが解消すると、いわゆる「老廃物を除去した」状態となる為、下痢の症状等見られることもある。
②脚(太もも)の外側の筋緊張
・この箇所は外側広筋、大殿筋、腸脛靭帯で構成されており、➀の神経リンパ反射の考え方では胃腸や生殖器と関連する。
大抵この箇所は、自覚症状を訴える方はほとんど見られないが、骨盤の位置を正す安定機能にも関わる為大事な治療ポイントとなる。
③子宮周囲の可動性低下
・子宮の周囲には様々な靭帯や筋膜の様な支持組織があり、子宮を支えている。
日常生活上で骨盤に対しての負担や、食事によって子宮周囲の組織を緊張させることが見られる。
例を挙げると以下の組織がある。
①子宮仙骨靭帯
②子宮円索
③子宮広間膜
・中央にある子宮は、➀、②、③の支持組織によって支えられている。
上図の様に黒丸で囲った箇所には臓器を支える膜があり、ここは細かな神経や血管が存在する。
これらの組織が緊張する事で、血行不良や神経が圧迫される状態、子宮の位置が変わる事で子宮自体の機能低下等の症状が発生、その結果月経不順や炎症が毎月発生しやすくなってしまうことが考えられる。
以上の状態を踏まえて治療を月に1回程度、行う。
令和6年、3月時点で以前訴えがあった「頭痛、腹痛、生理痛」いずれも症状の改善が見られて、日常生活にも支障が無くなってきた。
女性の人生に関わる生理痛はオステオパシー治療で改善します。お悩みの方は一度御相談ください。
乳幼児 頭の形矯正 〜症例32~ 5ヶ月 男の子 ヘルメット治療推奨のケース
【患者像】
・5ヶ月 男の子
・斜頭のレベルが強く、ヘルメット治療を推奨される
・右向き癖あり
出産時の問題
・無し
症状
・右斜頭
・絶壁
治療期間
・1年半
治療回数
・27回
【アンケート】
①当院の治療をどこでお知りになりましたか?
・ネット検索をして、HP、インスタも見ました。
②治療を受ける前の頭の形状や身体の症状を教えて下さい
・右後頭部がへこんで全体的にたて長でした。寝返りする頃だったのですが、片方しか出来ない状況でした。
③現在の頭の形状や身体の状態はいかがですか?
・パッと見では分からない位よくなりました。
・寝返りはどちらも出来るようになり、以降特に気になることはないです。
④治療を受けている時、お子様はどんなご様子でしたか?
・初めは少し触るので大泣きでしたが、今はほとんど嫌がらず受けれるようになりました。
子どもの状況にあわせて体勢をかえてもらえます。
⑤これから治療を受けてみたい方へ、一言お願いします
・色々と相談に乗って下さる先生なので、一度話してみると勇気がでると思います。
私は通うことができてよかったです☺︎
【治療経過】
《令和4年9月》
・右頭部が平坦な状態で、左側に押された右斜頭の形状です。
右の向き癖が習慣となり左を向かないため、歪みのレベルが高く病院ではヘルメット治療を推奨されていました。
家族での検討した結果、当院での頭蓋治療を選択して治療スタートです。
《令和5年8月》
・治療開始から1年、左後頭部がバランスよく丸くなってきていますが、まだ右後頭部の平坦な形状は見られています。
《令和6年3月》
治療開始から1年半、見た目も分かりにくくなってきてご家族も満足している様子から、治療終了とする。
【今回の症例経過について】
今回の症例はヘルメット治療を推奨されたが、頭蓋治療を1年半かけて終了したケースです。
回数も随分と掛かりましたが、お母さんが「徐々に変化している」様子が感じて頂き、当初1年で終了する予定が半年延長して月に一度治療を行いました。
時間を掛ける事が出来れば、徐々に変わる事が分かった症例です。
歪みのレベルや年齢でも変化の個人差はありますが、ヘルメット治療をするか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
卒業後に初めての美容院に行かれた後、メールを頂きました。
この様なご家族のお悩みも解決出来て良かったです。
トレーニングメニュー作成について
西蓮堂のフィットネストレーニングジムでは、今まではトレーニングメニュー作成をアプリから利用者様自身にしてもらっていました・
利用者様からは「何をやっていいか分からない」との声が多く聞かれた為、3ヶ月に1度の頻度でトレーナー業務をしている院長が無料でメニュー作成をする事を始めています。
トレーニングを初めてやりたい方、身体を動かしたい方は遠慮なくお問い合わせ下さい。
・トレーニングメニュー作成の流れ
①入会された方は希望によりメニュー作成します。(3カ月に1回)
②マンツーマンで利用者様の希望や要望を聞いてから、メニューの提案をします。
③マシン中心のトレーニング、有酸素系のメニュー、体幹トレーニングなど色々な希望にお答えいたします。
起立性調節障害の改善報告 〜16歳 男性 高校生〜
今回の症例報告は「起立性調節障害」について、オステオパシー治療で改善したケースです。
【患者データ】
・16歳 男性 高校生
【症状】
・2022年 春 起床出来なくなる(来院迄の1年以上症状あり)。学校に登校困難な現状。
・熱中症の既往歴あり
・頭痛は前頭部付近に一定のリズムのズキズキした痛み
・眩暈(めまい)あり
・長時間寝てから起きようとすると起きれない、早くても朝11時位に起床にようやく可能
【通院状況】
・MRIは問題無し
・薬の服用(血圧高くする、頭痛)も変化なし
【治療経過】
・初回(令和5年9月)→オステオパシー検査結果から、以下の可動性制限が見られる。
①頭部前面
②首の浮腫み
③呼吸も浅く、胸郭の柔軟性も低下。
④右上肢、腋窩の過緊張あり。
頭蓋治療を中心に整骨治療をスタートする。
・2回目→大きな変化無し。腕は軽くなる。
・3回目→姿勢が丸く、猫背の為姿勢を維持するアドバイス。
・4回目→前頭骨と蝶形骨の可動制限あり。引き続き頭蓋治療継続。
・5回目→少し楽になって来た、と言われる。
・6回目→めまいは軽減。薬飲まずに生活出来る様になる。頭痛は度合いが軽減。
・7回目→めまいは随分無くなる、頭痛も前回より軽減。朝10時には殆ど無くなる。
現在(令和6年1月時点)、休まずに登下校出来るまで回復。
【当院の見解】
・起立性調節障害のきっかけは「熱中症」を患ってからのケースがよく見られます。今回の症例も熱中症の既往歴ありました。
熱中症と起立性調節障害は、ハッキリと断言出来る繋がりは不明ですが、熱中症になると脳と自律神経に負担が掛かる事がきっかけで発症するとも考えられています。
なぜ、頭蓋治療で結果が出たのか?
頭蓋治療の目的は「頭部の構造に対して問題を起こす原因の機能改善」と考えられます。
頭部の骨を介して、適度な(ソフトな)力を加えて調節します。
今回治療で反応があった箇所は蝶形後頭部、前頭部の治療です。この箇所が何らかのきっかけで可動制限が起こり、頭部の正常な働きの機能不全を起こした可能性があります。
4回目の頭蓋治療以降、明らかに症状が軽減した為この箇所の機能不全と考えられます。
まだまだ分かっていない事が沢山ある「起立性調節障害」ですが、今回の症例はオステオパシー治療により改善したケースです。
当院で出来る整骨治療にて、少しでも楽になってもらえる様日々研究を継続していきます。
年末年始の休診日,日程について
・整骨院
12月30日〜1月3日まで年末年始の休診となります。
・デイサービス
12月29日 〜1月3日までお休みとなります。
・トレーニングジム
12月30日〜1月3日は6時〜22時で営業しています。
宜しくお願い致します。