症例報告casestudy
首が痛いのは肋骨から??
2017年10月22日
今回は、首を動かすと痛みが出るケースです。
40代男性 力仕事の体格がしっかりしています。仕事柄、重量がある物を頻繁に持つ為、普段から肩から腕にかけて「張り」が出るとの事。
病院に行って首のレントゲンを撮っても、特に問題無く、痛みが全然引かないとの事で御家族の紹介で来院されました。
首を左に倒すと痛みが左の首の付け根(下部頚椎、上部胸椎)に出るパターン。同側に痛みが出るのは関節系のトラブル多い事を前提に検査開始。
脊柱の検査で、胸椎2番に筋肉の緊張感あり。ここには肋骨を介して首から肋骨に着く後斜角筋と関係もある為、治療のポイントになる。
腕を動かして左上肢を後方に動かして(結帯動作)痛みが軽減、腕の関係もありそう。
胸椎の2番を細かく検査したら、左側の関節面に可動性低下が見られる為、座位での調整をする。
患者様に確認すると、左側を向いた時の痛みは軽減していた。
首と腕の緊張感は特になかったので、肋骨と胸椎の関節面の可動性低下からくる後斜角筋が引っ張られての頸部痛と考えられます。
後日来院された際に、仕事をすると以前よりはかなり減ったが、多少痛みが出るとの事。
追って症状の確認を続けて行きます。