症例報告casestudy
腰痛 症例4 〜10年以上続く腰痛 何をしても腰が痛い30代女性 幸田町
2019年09月22日
西蓮堂整骨院に来る症例で一番多いのは「腰痛」。そんな腰痛でも、新しい発見のキッカケとなる難しい症例があります。
今回は紹介で来た、30代女性の腰痛は動くと痛くなるパターン。
腰痛には様々なパターンがあるけど、この方は何をしても痛いとの事。
・寝起きは時間をかけないと起きれない、一旦横になると固まってしまう。
・子供と遊ぶ時、思いっきり走れない。
・痛みが強いから、身体が動かすのに躊躇してしまう
まずはベッドに寝てもらうけど、姿勢を変えてもらう度に「痛い痛い」と言われる。
ギックリ腰や怪我であれば分かるけど、この女性、何年も前からこの状態。
痛みがある→身体が硬くなる→動きにくい→でも動かないといけないから動く→さらに痛くなる…
ずっとこの状態なんて随分辛かったと思います。
筋肉や骨格の検査をしようにも、動きが制限されており、一つ一つ身体が緩むようなアプローチをするが、その場は良くてもなかなか改善せず。
特に一旦ベッドに横になると、起き上がり時は毎回産まれたばかりの子鹿状態(つまりヨロヨロで立ち上がる状態)。
そんな事がしばらく続いて、ベッドからの起き上がりや日常生活も徐々に良くなってきたけどまだ完全でない。必ず他に問題があると思い治療を続けたある日、ベッド上で横になって腹部を触ったらガチガチになっていたのを感じた為、この箇所を治療したら起き上がりが軽くなったと言われた。
そこで目をつけたのが、腹部の筋膜。
(白い膜状の組織が筋膜)
この箇所は前後左右と骨盤内を覆っている、腹部の筋肉や臓器を支えてくれる大事な組織。膜の特徴は、一旦硬くなると緊張が取れず硬さが残ってしまう。
腰痛=腰や背中に治療 は一般的に多いが、身体の繋がりを考えると骨盤内の筋膜は全体を覆っている為、腹部等前からのアプローチでも効果は期待出来る。
それ以降、腹部周りの治療を継続して行った結果…
一年近く経ったけど、ほとんど痛みが無くなり無事卒業しました。
この症例がキッカケで、腰痛の場合腹部の検査もする必要が分かり、多くの患者様を腰痛から解放出来る事になった。
いつも患者様から学ぶ事は、解剖学の大切さ。改めて感謝しています。