症例報告casestudy
骨盤の正しい位置は?④~どんな状態なら矯正が必要?~
2020年11月22日
骨盤の位置は左右対称が良いか??
もちろん左右対称の方が「良い気」はするが、元々骨の形状が違ったら?
今回はどんな状態なら治す必要があるか、報告します。
まずは治す必要がないケース?♂️
・骨の形状が元々違うケース→人間の骨格は左右非対称に出来ています。骨盤の出っ張りに違いがあっても全く問題はありません。
・日常生活上で問題がないが気になるケース→「形」や「大きさ」についても同様、日常生活で問題がなければ大丈夫です。
・高齢の方で姿勢が丸くなってしまったケース→骨の形が変形したので、改善できる可能性は少ないです。
絶対に治す必要なケース?♂️
➀「可動性の問題」
→当院では必ず検査する「左右対称に近い動き」。骨の形が違っても、人間の動きは左右対称に近いと機能障害を起こす可能性が低くなります。
・屈伸
・足を一歩前に出す
・片脚立ち
・側屈
・前屈 後屈
・水平回旋
・骨盤の関節(寛骨、仙骨、恥骨)
・背骨の関節
以上の可動性・動きの質が正常か異常か、を検査します。
動きの質が「硬い」ケース→正しい動きが出来る様、調整・矯正を行います。
動きの質が「緩い」ケース→トレーニングを指導します。
②骨盤に関わる機能障害の問題
→筋肉や神経痛、婦人科系、消化器系などの機能障害に対しては、矯正する事で改善が期待出来ます。
当院で対応している骨盤に対しての機能障害
・産後の骨盤矯正→骨盤の開き、ズボンが履けない
・婦人科疾患→逆子、生理痛、不順、排卵痛、不妊、子宮筋腫など
・消化器系→便通(便秘、下痢)、腸下垂、胃痛など
・筋肉、骨格系→外傷(ぎっくり腰、尻もちなど)、歩行障害、腰痛・股関節などの関節痛、足の長さの相違(下肢長差)、スポーツ障害
・神経系→自律神経失調症、脚の痺れ、慢性痛、筋力低下など
…記載すると非常に多くあります。
③日常生活上での癖
→座り方や立ち方に左右非対称の癖がある人は、骨盤の位置が日常的に傾きます。
女の子座り
横座り
・立ち方→片方の足に体重を掛ける、猫背になってしまう、片側に荷物やカバンを持つ
これらは意識する事で改善が期待出来ます。
以上の事から、骨盤矯正が必要なケースは日常生活に支障をきたしている場合です。
人間の体で動きの動点と言われる骨盤、正しい状態・位置に収めることは非常に大事です。