症例報告casestudy
生理痛は薬以外で改善出来る!①骨盤内の靭帯に注目する
2020年12月13日
女性のお悩みの一つ「生理痛」。
どんな治療方法があるか調べると…
・薬
・漢方
・ピル
これらの治療で、改善しないケースが非常に多くあります。
一つの可能性として、薬や漢方は血液を介して全身に流れます。しかし局所的に子宮や卵巣などに集中して薬の成分が伝わる訳では無いからです。
(膝や関節の症状を改善すると謳っている「グルコサミン」と同じ考え方です。)
また、薬のデメリットは「根本的に治らない」ケースが考えられます。
いわゆる薬とずっと付き合ってく、つまり生理前になったら毎回薬で痛みをゴマかす形になります。
更に、生理痛が酷くて生活に支障が出ている女性は本当に困っています。
・動けないくらい痛い
・痛すぎて気を失ってしまう
・生理が来る日は心底憂鬱になる
そんな辛いお悩みの方に対応出来る一つの治療方法が、当院での考え方「オステオパシー治療」。
オステオパシーは機能障害に対して回復する治療法で、生理痛に係る様々なアプローチを行います。
・骨盤の位置を調整をして、関節や骨盤内の圧力を軽減させる
・骨盤内の靭帯や筋膜が緊張していたら緩和させる
・子宮や卵巣、腸など内臓に繋がる神経の伝達が正常か、頭蓋や背骨の治療
・リンパの流れを改善する為の反射治療
・栄養指導を行い、子宮に負担の無い食生活をしてもらう
上記の様にオステオパシーの考え方では生理痛を改善する様々な方法があります。
少しでも生理痛の改善が出来る為に、当院で出来る治療の考え方を報告します。
・骨盤内の靭帯が過度に緊張するケース
骨盤と子宮を支える様々な靭帯があります。
①仙骨子宮靭帯→骨盤の仙骨と恥骨を結ぶ靭帯
②子宮円索→子宮から会陰部
③子宮広間膜→子宮から骨盤の内側
これらの靭帯が、日常生活での負担から骨盤内にストレスが掛かり緊張してしまうと子宮を「圧迫」してしまいます。
また、靭帯には非常に細かい神経や血管があるため靭帯自体にも痛みを伴ってしまいます。
靭帯が緊張すると以下の経過を辿ります。
靭帯の緊張
↓
血管や神経の圧迫
↓
子宮に正常な栄養や情報が伝わらない ↓
痛みのサインを出す
↓
生理痛に繋がる
つまり、骨盤内の靭帯にストレスが掛かると生理痛になる可能性が考えられます。
骨盤内の靭帯に対しては以下の治療法があります。
・骨盤の位置を調整して間接的に靭帯を緩める
・骨盤内の靭帯を直接緩める
・姿勢や身体の使い方(体重の掛け方等)を意識する
ちなみに…生理痛の治療に対して年齢は全く関係ないです。
40代の方が治療してから、それまで毎月の生理痛が再発しなくなったケースも数例あります。