症例報告casestudy
頭痛は、筋膜が関わるケースもあり
2021年02月21日
患者様 40代男性 営業職
症状
・頭痛がずっと続く
・腰も痛くなる(ピキッとくる)
・あくびが頻繁に出る
治療回数 1回
先日ご家族の紹介で初めて来院された男性の患者様。
①内科に受診するが目眩の検査は問題無し→目眩止めのお薬をもらう
②寝返りうつ時に頭がクラクラする
年末から仕事も忙しくて、病院では「ストレスからくる症状」と言われたとの事。
ストレス=やることが無い→安静にして下さい、という意味。
何か少しでも良く出来ないか?という訳でわざわざ遠くから来てくれました。
問診をして徒手検査から開始、全身を診ていく中で首の強い緊張感が見られました。
①首の前面
②鎖骨の下方
この①と②の箇所に緊張が常時ある事で、血管の圧迫と呼吸に関わる問題が出てきます。
実は、首の役割として「体幹部と頭部の間を通る循環の通行路」になります。
首に緊張するストレス→普段の使い方や不良姿勢によって負担が掛かることで、静脈やリンパ液の流れ=循環する機能に制限が掛かる可能性があります。
では首に負担が掛かる事で、どこに負担がでるのか?
様々ある中の一つ、首を支える筋膜です。
筋膜とは「筋肉の表面にある膜」と同時に、循環に関わる大事な組織。
筋膜が緊張すると付近を走行する血管やリンパ節を圧迫してしまう為、様々な循環障害が起こります。その結果、首の筋膜の緊張が継続する事で頭に必要な栄養素が行き渡らないと言われています。
因みに…あくびは「脳?に酸素が行き渡らない」と仮説もある為、首の筋膜が緊張する事で十分起こる可能性があります。
特に最近多いスマホ症候群では、首の位置が前方に入る為、首の緊張感が強くなりその結果ストレートネックになる可能性が高くなります。
このイラストにある「胸鎖乳突筋」は首の位置が前方に入る事で過剰に緊張する事が多いです。
この首の筋膜を治療。
首の筋膜は主に三層あります。
特に問題が起こる事が多い
・中層の中頚腱膜
・深層の深頚腱膜
首の水平面
青、緑、黄色で囲った箇所の表面に付く筋膜が緊張するケースが多い。
これらの筋膜は鎖骨や顎の下顎骨、側頭骨など骨に付着する為、その箇所に対して緩めるケア。
一通り終わり、確認したら「首が凄く楽になりました!」と言われ終了。
後日メールで確認したら、非常に調子が良いとの事で一旦治療は様子見になりました。
頭痛の原因→首の筋膜の緊張が強い状態かもしれません。
筋膜の緊張は、普段の姿勢や仕事の作業内容によって、自然と緊張してしまう事が多いようです。
ただ首でも前側?横?後側?どこに制限が掛かるのかは個人差がある為、頭痛でお悩みの方は一度診てもらうことをお勧めします?♂️