症例報告casestudy
ダイエットはいつでも大丈夫!②リバウンドしない為には「設定値」の存在を知る
2021年03月07日
今回はダイエットの天敵?リバウンドについて報告します。
当院では、トレーニングで通っている方に必ず「ダイエットは長期間かけて痩せる必要がある」と伝えています。
それには体重についての仕組みを知る必要があります。
実は、体重の設定値は脳の視床下部(ホルモンを出す司令塔の役割の箇所)で決められており、体重が大きく変わらないような「恒常性の維持」という生理的作用が働いています。
体重の設定値が決められている間は、その設定値に近づく様体が勝手に働きます。
体は安定した状態を望む為、消費カロリーが増えると摂取カロリーは増えます。
ある大学生達の実験では次の結果が出ました。
→運動する時間を1時間増やす度に、余分に300kcal摂取した。
ダイエット目的で運動したのに、動いた分だけ摂取してしまう…こんな悩みを抱えた方は非常に多いですが、人間の生理的作用が働いただけなのです。
リバウンドをしてしまうのは、この設定値が関係します。
例えばこんな人がいます。
・体重が60kgの女性
以前は50kgだったから、2ヶ月で10kg減らしたい!
食事制限やトレーニングをして短期間で痩せれるか?
可能性はあります。
しかし設定値が60kgのままだったら…
体が60kgに戻ろうと勝手に働いてしまいます。
体重が減ったのに、食欲が止まらない結果ドカ食いしてしまい結局60kgに戻ってしまう。
→リバウンドの典型的パターンです。
つまり、体重の設定値を下げない限り体重を減らす事は難しいのです。
設定値を下げるのは、時間が掛かります。
つまり、短期間では設定値が下がらない為時間を掛けて体重を落とす事が必要になってくるのです。
SNSではこんな見出しを頻繁に見ます。
・短期間で〜kg減らす方法
・わずか◯ヵ月で〜kg減った
よくあるフレーズですが、短期間で変わるものは短期間で戻ります。
なぜなら、体がついていけない=設定値が変わっていないから。
ダイエットする際にリバウンドしない為には、体重の設定値を下げる事が必要です。
それに対しては、身体を慣らす為に徐々に減らす事が大切です。身体はどんな事であれ、直ぐには変わりません。
時間を掛けて、達成する事を目標とします。
徐々に、徐々にと変化する事で設定値が少しずつ下がる→リバウンドしにくくなるのです。
どんな事でも「急がば回れ」ですね。
次回は設定値を下げるコツをシェアします。