頭蓋治療cranial
突発性難聴は頭蓋骨のケアで変わる可能性あり〜
2021年04月17日
患者様 40代 男性
症状 突発性難聴
治療期間 1週間
治療回数 1回
当院の患者様で急に右耳が聞こえにくくなり、行った病院で「突発性難聴」と診断、更に「ストレスから来る」と言われた。
突発性難聴とは??
厚労省の見解→
突然、耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患です。40~60歳代の働き盛りに多くみられ、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいことがわかっています。聴力を回復させるには、早めに治療を開始することが重要です。
この様に記載されています。
突発性難聴=ストレス
このイメージが多い症状ですが、実は耳の症状に対しての治療は幾つかあります。
①頭の横にある側頭骨から推測
赤色が側頭骨
側頭骨には
・リンパ経路→めまいの原因
・耳管(エウスタキー管)→耳鳴りの原因
これらの構造が含まれています。
特に「耳管」に何らかの負担が掛かると耳鳴りの原因になってしまう事がある。
では負担になる原因は何か?
一つは姿勢が原因のパターン。
鎖骨から側頭骨に繋がる胸鎖乳突筋。
解剖図
実際の筋肉は首を回旋+傾けると出現!
この筋肉が過剰に緊張してしまう姿勢の一つ、頬杖や手を顔にをついて寝そべる姿勢はかなり首に負担が掛かります。
例えばこのソファに寝そべる姿勢
①手を当てている箇所はまさに「側頭骨」を圧迫している!!
②首を右に傾けたまま支えている
これらの姿勢から以下の図式が考えられる。
骨を圧迫→側頭骨の周りの筋肉に負荷が掛かり、更に骨同士の縫合を圧迫する事で硬くなる結果、縫合の隙間から出る血管や神経を圧迫する事で循環不良や伝達障害を引き起こす。
筋肉の緊張→筋膜の過緊張が起こる。側頭骨の周囲に付着する筋膜の緊張が伸張性の刺激を加える事で痛みに敏感になる。
骨の圧迫+筋肉の緊張=側頭骨の機能障害
つまりソファに長時間(個人差あり!)寝そべって顔に手をついたままの姿勢が、耳鳴りの原因になるかもしれません。
この患者様には
・側頭骨と鎖骨周囲の筋膜リリース
・頭蓋リズムの調整
・頸静脈孔の開放
以上の治療にて終了。
翌日には徐々に軽減して、当院の治療(一回)と病院での点滴で様子を見た結果、一週間経過してからの来院では全く問題ないとの事で治療終了。
この患者様は、発症してから翌日に来院されて早期治療で対応出来た為、直ぐに回復した可能性が考えられます。
しかし突発性難聴は回復出来る可能性は決して高くない為、早期治療で改善を図る事をお勧めします。