関節の痛みjoint
「成長痛」は早期の治療で改善します、大事なポイントは箇所と時期。
2021年05月02日
子供が足の骨の痛みを訴えるケース、いわゆる「成長痛」。
当院にも成長痛で悩んでいる小・中学生が来院されます。
子供の骨の痛みは成長痛=仕方がない痛み
この様に思っている方は非常に多くみえます。
成長痛と呼ばれる症状は、膝の痛みをオスグッド病、踵の痛みをシーバー病といった下半身の骨の痛みと言われています。
では膝や踵が痛くなった→成長痛と考える?
成長痛だから成長期が終わるまで我慢する?
答えは…違います。
どんなメカニズムか知ると治療で対応出来る為、今回は成長痛の治療について説明をします?(当院のオステオパシー治療の考え方です。)
例えばオスグッド病
これは大腿四頭筋をよく使うサッカー選手や膝を曲げるバレーボール、バスケットボール、テニスなど様々なスポーツで見られます。
年齢は10~15才が多いです。
筋の付着部(脛骨粗面)の骨膜が浮かびあがってしまう、更に膝蓋腱の炎症も見られます。
(強く緊張した大腿四頭筋が上方に牽引して、脛骨粗面という腱の付着部から骨膜を剥がそうとしてしまう。)
◯対処法
スポーツを止める
◯病院での薬
鎮痛剤、ノンステロイドの坑炎症剤
◯リハビリ
大腿四頭筋に対してストレッチ等
◯当院でまずやるべき所
1、脛骨粗面の治療
2、膝蓋の腱
3、膝蓋骨の施術
4、大腿四頭筋の筋膜チェーン
5、腸骨に対しての治療
この様に治療を進めて行きますが、一番のポイントは…
痛みが出てから治療するまでの時期です!
問題が起きたらすぐに施術を開始することで、骨端の骨膜が元の状態に戻ります。
骨膜とは?→骨の表面にある膜です。
骨膜は感覚が非常に鋭い為、炎症が起こると痛みを強く感じやすい箇所。
この骨膜が筋肉によって牽引されて剥がれる事が成長痛の原因かと考えられています。
痛みがある時期「炎症期?」に治療をすると当然痛みを感じますが、この時期の方が元の状態に戻り易くなります。
つまり骨膜の早期治療=成長痛の早期改善に繋がります。
次回は骨膜についての詳細を報告します。