関節の痛みjoint
肩こりの解決法は、肩こりの仕組みを知る。
2021年07月03日
日本人の3分の1も!?悩んでいると言われる「肩こり」。
肩がこるとどんな事をしますか?
ストレッチ
マッサージ、肩を叩く
一時的には良くなった気はします、しかし実際には改善する人は殆どいません?
肩が硬いから「肩こり」になる?
筋肉が柔らかくでも酷い肩こりがある?
肩周りを柔らかくしても改善しないのは何故か?
一般社会の中で知られていない事実が多くある為、今月は肩こりの仕組みや改善法を幾つか報告します。
◆肩こりの原因は?
・肩周りの血行不良による問題
基本的に身体は動かさないと固まってきます。これは筋肉が動かないと筋肉内に疲労物質が溜まり、滞ってしまうからと考えられます。血行不良によって体内の物質が十分に運搬されずにいると、筋肉を動かしたときに発生する疲労物質が停滞するようになります。そして、疲労物質が蓄積された結果、その筋肉が緊張状態になったり炎症を起こしたりして、痛みを感じるのです。特に、頭を支える首や肩、体の軸となる腰、常に動かす必要がある関節などに痛みが生じるようになります。
・デスクワークからの肩こり
骨盤の後傾→背中の骨(脊柱)に伸張性のストレスが加わり、背中の筋肉を引っ張る作用が働く事で痛みの原因となる。
背中丸める→首が圧縮されて頚椎の筋肉が過緊張を起こす。
・衣類による圧迫
意外と知られていない「きつめの衣類」による肩こり。
矯正下着や、硬い下着によって皮膚を圧迫してしまい循環不良からの肩こりにつながる事が多い。
以上の事から次の3つが考えられます。
・血行不良による老廃物の蓄積
・筋肉の過緊張と伸張性のストレス
・衣類の圧迫による循環不良
◆肩は硬いと「肩こり」になる?
肩の周りにはこの様な筋肉に守られています。
ストレッチ、マッサージ、何故効かないのか?
実は「大きな筋肉」が問題になる事は殆どありません。
例えば僧帽筋、三角筋などは肩周りを覆っているが、肩こりについては関係ない可能性が高いです。なぜか?
大きな筋肉とは関節を動かすアウターマッスルと言われています。
アウターマッスルはサイズが大きく、肩に関しては力を出す為の役割です。
その下にある小さな筋肉、インナーマッスルは関節を支える筋肉。この小さな筋肉が痛みを引き起こす原因になる可能性が考えられています。
これは、小さな筋肉は体のストレスや傷に対して記憶する性質があります。
・無理な動き
・使う頻度が多い事
・他の問題からの代償動作…etc
以上の動作から関節に負担→小さな筋肉に負担→痛みを引き起こす原因となります。
また大きな筋肉は血管?の分布量が沢山ある為、回復も早いと言われています。
つまり、肩の痛みに対して筋肉系のアプローチは必ず「小さな筋肉」に注目しないと、症状は変わらないのです。
①肩甲挙筋
・頚椎から肩甲骨に繋がる筋肉。首を前傾する際にストレスが掛かりやすい
②後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)
・頭部を頚椎で支えている箇所、頭部が前方に倒れる際に後方で支えてくれる。
・目の動きにも関わりある為、パソコンやりながら視線を動かす事で負担が掛かりやすい
ちなみに…小さな筋肉が問題を起こすとその辺りの表面の大きな筋肉が頑張って使われちゃいます。
→小さな筋肉が傷ついてしまう→関節を支える機能低下→大きな筋肉が小さな筋肉の代わりをして関節を支える作用が勝手に働き→硬く緊張するケースもあり!
この状態だと、悪いまま頻度が多く使われてしまう為「大きな(表層の)筋肉は固くなってしまう事」がある。
次回は肩以外から出現する「痛み」についてシェアします。