症例報告casestudy
身体のメンテナンスとは? ➀身体の繋がりを診て、様々な機能をチェックする事で最適な状態に導く
2021年08月01日
当院では外傷によるケガ、産後・産前の骨盤矯正、乳児の頭蓋調整、頭痛治療など、体の様々な「問題」に対して治療を行います。
その結果,治療により症状が改善して、体の不調が感じられない、問題がない場合でも「現状維持の為に定期的な身体のメンテナンスが必要ですか?」質問することがあります。
メンテナンス、車の整備や車検のようなイメージを持たれるかもしれません。
人間の身体も車と同じように「定期的なケア」をする事で以下の効果が期待出来ます。
・身体が一番楽な状態になることで良好な状態を維持出来る
・事前に怪我に繋がる状態を回避できる
・気持ちが落ち着く事でゆとりが持てる
当院での手法では「オステオパシー治療」を中心とした治療で、多くの症状に対応しています。
オステオパシーでは身体全体の検査・治療を行う為、オステオパシー治療=メンテナンスに非常に近いものです。
例えば腰痛の治療では、身体の機能や構造に対しての見解から治療を行います。
オステオパシーの考え方 https://www.youtube.com/watch?v=ERB4ZZ0EeJc
→当院での診かた https://seiren-do.com/beginner/
つまりメンテナンスとは体の機能が最適な状態で動く事を目標にしたアプローチ、と言えます。
今月は身体のメンテナンスによる様々な効果について報告します。
◆何を「診る」のか
メンテナンスとは「身体全体の機能チェック」と言えます。
スポーツや習い事、遊びで体を酷使する10~20代。
仕事や子育てに忙しい30代。
更年期に入る40代。
徐々に身体の機能低下を感じる50代以上。
年代によって悩みは違いますが、診るべき点はあまり変わりません。
体の機能、構造
・筋肉や骨格の問題
・循環不良による問題
・神経の問題
・内臓の問題
・頭蓋の問題
・ホルモンの問題
患者様自身の生活上の特徴
・日常生活の癖
・スポーツや趣味の特徴を分析
・体重や体格の変化
・ストレス要因
これらの問題を 聞いて・診て・改善することがメンテナンスです。
◆どんな要望か
基本的には患者様(クライアント)の要望は何が必要か、はっきりと把握しないといけません。
例①オリンピックレベルのスポーツ選手のメンテナンス
例えばコンタクトスポーツ→サッカーやラグビー、相撲等は身体に強い衝撃が加わります。
強い衝撃は身体の構造が「トラウマ」として記憶します。
→https://seiren-do.com/casestudy/2021/06/27/交通事故後の治療法〜トラウマの治療法について/
以前、講習で担当したポルトガル人の女性の先生から興味深い話を伺いました。
「私の知り合いで、カナダ代表の女子サッカーチームトレーナーから腹部の内臓周囲にある筋膜リリースの方法を教えて欲しいと言われました。サッカーでは激しい衝撃を受ける為腹部の緊張が蓄積されてしまい、通常のマッサージでは張りや疲れが減らないと選手から言われます。
それからこのトレーナーは講師から腹部の緊張を取り除くケアを教えてもらい、選手達に提供した事で国際大会で非常に良い成績を収めた。それが2012、2016年のロンドン・リオデジャネイロオリンピックで3位に入れました。
腹部のケア=内臓周囲の筋膜を緩めるアプローチでは、神経を介して筋緊張を緩める効果が期待されます。その結果、筋緊張が緩和されてケガのしにくい状態、ケガを未然に防ぐ可能性を増やします。」
スポーツ選手はプロ・アマチュア関係なく、メンテナンスはリラクゼーション的な効果だけでなく、ケガの予防といった選手生活に支障が出ない為の必要なアプローチとの捉え方も出来ます。