症例報告casestudy
身体のメンテナンスとは? ③関節の正常な働きをチェックする「TGO」とは?
2021年08月22日
身体のメンテナンスで必要なチェック項目として、オステオパシーテクニックの一つ「TGO」というテクニックがあります。
Treatment General Osteopathic=オステオパシー統合治療
オステオパシー統合治療は「患者の訴え(痛み)の箇所、症状に対して、体全身の繋がりを確認する為」のテクニックです。
オステオパシーとは身体の不調や痛みとなる原因を検査・治療する事が基本の形となる為、患者様の訴えや症状に対しての繋がりを考える事が大切と言われています。
このTGO、具体的には骨を把持して長いテコを使い、身体の全てな組織に動きの中で刺激を入れて、関節の状態を確認します。
・脚の全長
・黒丸で囲った箇所(股関節)に対して大腿骨を把持すると手との距離が短くなる。
・こちらは脚の脛を持った場合、てこの関係から股関節に対して少ない力で動かせる。
・左右に動かす内転・外転の動きも足部を把持した方が「少ない力で大きな負荷を加えることが可能」。
◆ポイント
①関節に対して滑らかな刺激を加える
→例えば股関節は「多軸関節」といって、関節の動きは縦 横 回旋の3つの軸「3軸」が動く事で、スムーズな動きが出来ます。
この3つの動きが滑らかに出来るかを検査します。
②足先から頭まで、関節を一つ一つ確認する
・足先から頭まで、数多くの関節があります。例えば足だけでも約30以上の関節があり、各箇所を確認します。
これらの関節が一つ一つ適切な動きがあるか、確認をします。
③人間の体で非常に重要な血管にも負荷を掛けない状態をつくる
・関節付近には必ず血管が走行しています。
・膝関節の後方に走行する「膝窩動静脈」
関節が硬くなり可動域制限が発生すると血管自体に負担が掛かる原因の一つとなります。
このようなケアは筋肉や関節を痛めない手法の為、スポーツ選手から高齢者まで幅広い年代に適応出来ます。
身体全身を検査・治療をする事で背骨や骨盤を中心に身体全てに作用する結果、神経や血管にも刺激が入ります。
更に、非常にソフトな刺激で受け手(患者様)はリラックス出来る為、身体の自然治癒力を高めて回復する状態になる。
関節の可動域を緩和・改善する事は、身体を傷めない状態に仕上げる一つの要因です。
「事前に身体の怪我をしない準備」
TGOはその役割を果たします。