急性のケガinjury
スポーツのケガ③バレーボールで着地が両膝の痛いケースは動作分析で解決
2021年09月19日
「両膝が痛くて治らないから診て欲しい」
以前同じ症状で来てくれた学生が再度来院、試合も近いとの事で治療開始する。
患者様
・10代男性 (学生)
症状
・バレーボールのプレー中、ジャンプの着地で両膝の痛み
治療期間
・9月14日〜
治療回数
・2回(9月18日現在)
本人の主訴は「ジャンプの着地に痛くなる」。
成長期のジャンプの際に膝が痛い=ジャンパー膝?を疑いがちだけど、普通に屈伸運動は可能。
膝の以外の問題、他の可能性もある為、ジャンプをした際の着地動作を確認。
着地の際、幾つか使い方が悪い動作を発見。
①背骨が丸くなり骨盤の後傾が見られる
→背中が丸くなることで、骨盤は後傾位になる。骨盤の後傾は別名「腰が引ける」体位、重心が後方になる。
重心が後方になる事で脚の前方にある筋肉が張ってしまい、膝の前方に負担が掛かるようになる。
結果的に膝周囲痛に繋がってしまう。
②踵が浮く為、足をついた際に不安定な状態となる
→着地の際にかかとが浮いてしまう事は、ふくらはぎに衝撃が集中してしまう。
ふくらはぎと膝の前の大腿四頭筋は協力筋として作用は働く為、この動作も膝前方に負荷がかかってしまう。
③つま先と膝の距離が離れる為、膝に負担が掛かる
→膝とつま先の距離が離れることで、重心の関係が関わります。
重心(体幹もしくは中心、この場合はつま先)から距離が離れる程負荷が増える結果、膝に負担が掛かります。
ジャンプからの着地動作で様々な負担の要素が判明、①~③を改善しないと膝の痛みは変わりません。
以上の動作を改善する為に大切なポイントは「腰を落とす=骨盤の前傾ポジション」。
着地の際に腰を落とすイメージをすると自然と骨盤は前傾ポジションになります。
この前傾ポジションの1番メリットは力が出やすくなる事。
着地の様な衝撃に対して対抗します。
ちなみに、このポジション11番分かりやすいのは相撲。
力を出す為=衝撃に対抗するには、いかにして良い姿勢を作るのかが非常に大切なコツ。
アドバイスをしてからの着地はこちら
①背骨の丸みを作らない様、骨盤を前傾にする
②踵を浮かさない事が着地時の安定感となる
③つま先と膝の距離が近づく為、膝の負担が減る。
この着地法に変更→着地時の痛みはほとんど気にならないとの事。
二回目の来院の際は「バレーボール中の痛みが減った。」とコメント。?
つまり両膝の痛みは「膝自体の症状」でなく、使い方を直せば痛みが出にくい事が分かった症状。
膝の痛みが出てしばらくしてから来院した為、膝の周囲はばだ完全に回復は出来ていないが改善傾向が見られました。
身体の使い方は、訓練すれば難しくはないです。
トレーニング、スポーツ、仕事、作業など身体を動かす際に必要な「動作」。
もっと色々シェア出来る様にしますね?♂️