関節の痛みjoint
3ヶ月続いた足首のケガの痛みは「関節の位置」が関係する。~20代男性 スポーツ外傷~
2021年12月08日
患者様 20代 男性
症状 3ヶ月続いた足首の痛み
治療期間 1ヶ月
治療回数 8回
①当院を知ったきっかけはどのような形でしたか?
・友達の紹介
②治療を受ける前の体の調子はどの様な状態でしたか?
・足首を捻挫で痛めた
③現在の体の状態はどうですか?
・ほとんど気になる事が無くなり、痛みも無くなりました。
④治療を受けた時に痛みや違和感はありましたか?
・あまりなかったです。
⑤これから治療を受けてみたい方へ、一言お願いします。
・とても丁寧な治療を行なっていただけるので、安心して治療を受ける事ができました!
今回のケースは、スケボー?で転倒した際に右足首を負傷して3ヶ月治らなかった症状。
スケボー中に着地した際、脚を内側に捻って負傷して痛みが全然引かない状態。
仕事にも歩行中に痛みを伴う事もあり、当院のスタッフに紹介されて来院してくれました。
【訴えの内容】
①歩行時痛
②しゃがむと足首が痛い(内側と外側)
今回は、足首を内側に捻る内反捻挫。
そもそもなぜ3ヶ月も痛みが続いたのか??
・考察
⇒元々関節は「適切な位置」が決められており、靭帯が支える役割をします。
しかし強い衝撃が加わることで一瞬のうちに関節に対して「ずれる」方向に力が働き、その状態で関節が固まってしまうが起こる場合があります。
すると靭帯は骨の位置が悪い状態で固まっている為常に伸張性の刺激が加わり続ける為、痛みが発生します。
その結果、回復せずに常時痛みがある状態となります。
このような機能や構造が変性された形を体性機能障害(ソマティックディスファンクション、以下SD)と言います。
SDは障害を取り除かない限り、機能回復=痛みの回復はしません。今回の症状に対してもそのケースが考えられました。
足首の捻挫は診るべき点は多く、特に内反捻挫では前距腓靭帯損傷、距骨下関節の位置がずれてしまうケースが多いです。
【前距腓靭帯損傷】
・前距腓靭帯⇒足首の外側を守ってくれる腓骨と足の動きに大きく関わる距骨を結ぶ靭帯。
【距骨下関節の位置異常】
足首の内側から見た図 距骨と踵の間にある関節「距骨下関節」
拡大図 踵の骨の上に載っている距骨との関節です。
外から内側に衝撃が加わると踵が捻れて、距骨下関節は内側に固まったままのケースも多く見られます。
このような場合は、距骨の位置を正すケアをしないと痛みが変わらない状態が続きます。
例) 右足首の捻挫で踵が内側に固まった状態
①踵が内側に固まった状態が続く
⇓
②靭帯が内側に伸張され続ける
⇓
③靭帯や骨、筋肉に対して痛みが発生した状態が続いてしまう。
今回は
・距骨下関節⇒足首の位置関係の修正
・前距腓靭帯⇒靭帯にケア
・距骨上部の骨⇒超音波にて熱を加える
以上の3点の考え方を中心に治療
今回は治療開始から痛みの症状が徐々に軽減して無事1ヶ月でほとんど完治しました。
スポーツでは、普段の日常生活より強い衝撃が加わるケースが多く見られます。
関節の位置は一瞬の衝撃により適切でない位置のまま固まる事もある為、早めの処置が必要です。