関節の痛みjoint
膝が半年以上痛いケースはどんな治療する?
2022年01月30日
【症例報告】
今回報告するケースは「半年以上続いた膝の痛み」が改善した症例です。
来院するまでの半年間、ずっと膝が気になっていた様子で治療を開始しました。
患者様 40代男性
症状 膝の痛み
治療期間 約11カ月
治療回数 20回
①当院を知ったきっかけはどのような形でしたか?
・家族
②治療を受ける前の体の調子はどの様な状態でしたか?
・正座が出来ない
③現在の体の状態はどうですか?
・良好
④治療を受けた時に痛みや違和感はありましたか?
・特になし
⑤これから治療を受けてみたい方へ、一言お願いします。
・治療が長くなりましたが、おかしいなと思ったら早く受診をしたほうがいいと思います。
【治療のポイント】
特に分かりやすい症状は「正座」する時。
正座をする際には膝に対しての負担が一番多くなる姿勢の為、膝の関節が正常に機能していないと動作が困難となります。
痛みを訴えは膝の外側、ここには幾つかポイントになる箇所があります。
Ⓐ外側半月板
Ⓑ外側側副靱帯
Ⓒ膝窩筋
Ⓓ膝関節の軟骨
Ⓔ腓骨に付着する筋
以上の箇所に対して治療を行います。
【治療法】
今回では2つの治療方針が効果が出ました。
①機械を使った「超音波治療」
②徒手療法の一つ 膝の「擦り合わせテクニック」
①超音波治療とは
→人間の耳では聞こえないほど高い周波数(20kHz以上)で振動する音波を生体に照射する治療法。
超音波を照射すると、その振動によって身体の組織が加温され、生体内にある数μmの微小な気泡が圧縮と拡張を繰り返し、細胞膜を適度に刺激して細胞を活性化させます。
超音波が組織内を伝導する時には、靭帯や腱、その他結合組織などの深部組織で超音波エネルギーは急速に吸収され減衰し、熱エネルギーへと変換されます。
今回の場合は膝に対して熱・振動を加える事で、痛めた箇所が徐々に緩解した可能性が考えられます。?
②膝には軟骨があり、この箇所同士を「擦り合わせる」テクニックがあります。
軟骨同士が擦り合う事で膝の潤滑油となるヒアルロン酸を含む「関節液=滑液」が産出される為関節が硬い状態には非常に効果があります。
今回は少し期間が掛かってしまいましたが、最終的に改善が見られた為長期間掛けて治療して良かった結果となりました。