産後ケア・骨盤矯正childbirth
骨盤の正しい位置①関節から考える
2020年11月01日
「骨盤の正しい位置はどこなのか?」
「骨盤が広がっているから治して欲しい」
よく産後の女性に聞かれる質問です。
最近では産婦人科や助産院でのアドバイスを受けて来院される方も多いですが、骨盤を正しい位置に維持する為には様々な視点からのアプローチが必要です。
・関節の位置関係
・内臓の状態、内臓を包む膜の状態
・背骨や骨盤の神経の問題
・代謝能力の状態
今回は骨盤の正しい位置の目安となる「関節の位置関係」についてを報告します。
骨盤の関節は5つあります。
①仙腸関節
②腰仙関節
③仙尾関節
④股関節
⑤恥骨関節
骨盤に関わる関節は5か所ある為、これら全ての関節の状態を検査する必要があります。
つまり骨盤矯正=骨盤だけ治療するのでは、正しい位置関係にならない可能性があります。
特に骨盤に負担をかける箇所は「股関節」。
日常生活上での姿勢や使い方が悪いと、股関節の負担→骨盤の負担となります。
どんな事が股関節に負担をかけるのか?産後のママに限らず、どの世代にも多い問題は「座り方」。
よく見られる猫背、股関節を覆うお尻に負担が掛かり股関節の負担→骨盤の負担=骨盤のずれにつながります。
それ以外にも、猫背の座り方は腰全体の関節に負担を掛けます。
そもそも靭帯は「骨と骨をつなぐ繊維」。猫背では常時骨盤に開く刺激が入る為、靭帯の負担=骨盤の不安定となります。
更に、運動不足からくる足腰の「筋力低下」。歩く事が少なくなったら要注意です。
赤ちゃんのお尻が締まるのは、ハイハイから歩く事でお尻の筋肉が発達するからです。
つまり歩く時間が減る→お尻が垂れる→骨盤の不安定性につながります。
まずは姿勢に気をつけて座る事からでも、骨盤の負担は軽減します。
是非チャレンジしてみてください。