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足裏が痛い→足底筋膜炎でないケース 10代 高校生
2020年03月08日
症例報告→足裏が痛いケース
患者様→高校生 陸上部にて長距離
症状→歩く・走ると足裏が痛く、全然治らない
治療回数・期間→4回 1ヶ月
足裏が痛くなる=足底筋膜炎?と言われてしまうケースが多くあります。
正月辺りから痛くなり、接骨院に受診→足底筋膜炎と言われた。
治療を受けたがあまり変わらなかった為、1月末当院にて受診。
話を聞くと、痛みの箇所は足裏。
この箇所には足底筋膜以外に他の筋肉もあるため、触診で検査。
ふくらはぎの外側にある長腓骨筋、この筋肉に強い緊張感や触られての痛みを訴えた。
この長腓骨筋の役割は
・脚を踏ん張った時
・外に体重を掛けるとき
・横アーチ形成に携わる
色々役割があります。
またこの筋肉は足の裏に付着します。
話を聞くと体幹トレーニングや脚を使う練習が多く、砂場等でも脚を使っていたとの事。
踏ん張りが多くなると負担が増える為、この筋肉に負荷が掛かり緊張が抜けなかった可能性あり。
初回の治療で、「歩行時の一歩目が痛かったけど、かなり軽くなった」と言われた為一旦様子見をする。
2回目に来た際には「初回よりもマシにはなった、けどまだ痛い。」との事
再検査をすると、ふくらはぎの内側にも同じ様な張りがあった為、この箇所にも治療をする。内側には後脛骨筋があり、トラック競技ではケガをしやすい箇所。
長腓骨筋と後脛骨筋は横アーチを形成する大切な協同筋です。
更にテーピングをして、横アーチ形成を促した状態で歩行してもらうと痛みはかなり減ったと言ってくれた為、この日もこれで終わり。
4回目は部活で走った状態での確認。来院した際は、ほとんど痛みを感じないと言われた為今回で終了。
今回の足裏の痛みは、足底筋膜炎以外のケースです。
推測→長腓骨筋と後脛骨筋の負担が足裏の痛みの原因
学生やアスリートは回復期間が短い程早く復帰出来ます。症状が変わらない学生、アスリートは1度ご相談下さい。