ケガの予防prevention
腰痛の予防法~③実は食事も関係する?食事と痛みの関係性
2021年11月21日
腰痛も含めた痛みの予防・症状の改善する対処法で「食事」が関係しているのはご存じでしょうか?
食事療法は様々な効果が期待出来ます。
・スポーツ選手は特にパフォーマンスUP、筋力強化、怪我予防で食事療法を取り入れている
・女性の生理痛や腰痛は食事から改善出来る
食事で痛みの軽減を目指す方法等、今回は食事と痛みについて報告します。
【スポーツ選手とケガ】
以下はドイツの食事療法、改善についての記事です。
子供のときの食事でケガは減らせる!
ドイツが取り組む“食事改革”の全貌。
詳しく見たい人はこちら⇒ https://number.bunshun.jp/articles/-/824734?page=4
上記の記事を要約すると
・パフォーマンスを上げるため、フィジカル、メンタル、テクノロジーといったことを突き詰めているうちに、食事にまで行き着いた。
・動物性タンパク質(肉、卵、牛乳)は炎症を助長し、ケガのリスクを高める→ヴィーガンの考え方に近いかも?
・試合が終わって約30分が経つと、筋肉タンパク質を合成するアナボリック(同化)が始まる。このときに体内に正しい栄養素がないと、回復が遅れてしまう。
・練習後に子供たちに炭酸飲料(コーラ、ファンタ…)を頻繁に許すと、体からカルシウムが失われる原因になる。成長期の子供なら、骨が弱くなることを意味する。これがのちのケガの元になる。
・筋肉の材料となるタンパク質を、肉や魚から取らなければならない。(赤身を中心とすると良いが摂りすぎは注意する必要アリ。)
このように、サッカー大国ドイツのTOPレベルのチームでも当たり前のように食事療法を取り入れている。
痛みと食事の関係性は科学的にも証明されている為、計画的に取り組む事で怪我予防、痛みが出にくい状態となる。
【食物と痛みの関係】
次に痛みの原因となる食べ物です。
①糖質
・糖分を過剰に摂取すると、長期的に肌のタンパク質やコラーゲン、エラスチンなどにダメージを与えます。
糖分は腸内の悪玉菌や酵母菌の好物であるため、過剰に摂りすぎると腸内フローラのアンバランスや、体内の炎症を引き起こし、肌に湿疹があらわれる傾向があります。
他にも、身体を内側から冷やすアイスクリームや柿、バナナ、キウイなどのフルーツも多量に摂る事は避ける方がベターです。
②チラミン
女性の生理痛では、糖質過多により女性ホルモンのアンバランスの要因にもなります。例えばチョコレート、コーヒー、チーズには「チラミン」という、血管や子宮を収縮させる成分が入っており、痛みを増強させてしまう可能性があります。可能であればこれらの摂取を控えた方がよいでしょう。
③アラキドン酸
また、肉に含まれる「アラキドン酸」は痛みの原因「プロスタグランジン」を作り出すので、主菜は魚に置き換えることがおすすめです。
以上の食べ物を避ける事で、痛みの原因を取り除ける可能性が考えられます。
【食事から痛みを守る】
腰を支える骨、筋肉、靭帯、などの栄養素は以下の通り。
①骨を強くするカルシウム、ビタミンD、マグネシウム。
・カルシウムは年齢と共に吸収率が低下するため、成長期の子供だけでなく、大人でも意識して摂取する必要があります。
また、筋肉や神経の機能を保つ栄養素でもあります。
大豆、豆腐、みそ汁
牛乳、チーズ、ヨーグルト
注)乳製品は乳糖不耐症の方(乳製品を摂るとお腹がゴロゴロなる人は注意が必要)は避ける方が良い
・ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける作用があります。
キノコ類
魚類
・マグネシウムはカルシウムとともに骨を作るために必須。
アーモンド・カシューナッツ
豆腐 大豆
②筋肉、靭帯を強くするたんぱく質、コラーゲン
たんぱく質とコラーゲンは、筋肉・腱・靭帯に効く栄養素を組み合わせると良い。
・たんぱく質の合成と分解を促進するビタミンB6
(レバー、肉、卵、牛乳、魚、緑黄色野菜等)
・コラーゲンの生成に必要なビタミンC
(赤ピーマン、トマト、プロッコリー等の野菜、果物)
・亜鉛 ミネラルの一つ、亜鉛はたんぱく質の合成に必要。激しい運動後には亜鉛が消費されます。
(カキ類の貝、レバー)
注)亜鉛はバランスの良い食事を摂っていれば大きな不足の心配はありませんが、現在の日本人は一日の摂取推奨量(男性10mg、女性8mg)に対し、男女ともに1mg程不足。
また、亜鉛はウィルスや細菌に対する免疫機能を維持するためにも必要です。
【まとめ】
・体の痛みと食事は関係する
・痛みの原因となる成分を含む栄養素を取り除く事で、体を改善する、回復のスピードが変わる可能性有り。
なかなか変わらない慢性痛(腰痛 肩こり 関節痛)を抱えた方は一度チャレンジしてみて下さい。