愛知県額田郡幸田町の西蓮堂

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頭蓋治療cranial

頭の形と症状の繋がり~「斜頭症と癇癪(かんしゃく)の関係性」

2023年10月29日

頭の形を治す・矯正する治療を行う事で、改善するケースが多く見られた「癇癪」の症状。

当院で気付いた事やSNS上では書かれていない情報を、今回はお伝えいたします。

 

【癇癪について】

癇癪とは「怒りの気持ちを抑えることが出来ず、怒りからくる突発的な情動や行動をコントロール出来ない状態」と捉えられています。

乳幼児の癇癪で多く見られるケースは

・大声で泣き叫ぶ

・手足をバタバタさせて暴れる

・物を投げる

以上のような言動が見られます。

 

【癇癪と頭の形の関係性】

当院には頭の形矯正で多く来院される「斜頭症」のお子様が見えます。

・1歳8か月で来院 右斜頭の女の子 癇癪が酷かった

 

斜頭症では頭部の片側が平坦な状態で、逆側が凸状の形状となります。

この形状から、頭蓋骨の内側にある『髄膜』の一部である硬膜に影響を及ぼす可能性があります。

 

【硬膜について】

硬膜は頭蓋骨の内面に付着します、非常に厚く強靭な膜であり、脳と脊髄をケガや感染から守るという役割を担っています。

 

 

・上方から見た図、頭全体を白い膜で覆うように構成されている。

 

・横から見た図、大脳や小脳を隔てる隔壁といった役割もあります。

 

【斜頭症と硬膜の関係】

斜頭症の多くは頭の形が歪んでいます、その歪みの中でも後頭底面にある「大孔」の歪みが影響を及ぼす事があります。

 

・頭の後方から見た図、空間がある箇所が大孔

 

・後頭部の底面から見た図、右斜頭症の場合は右側の大孔が凹んでいる様子が分かる

硬膜は頭蓋骨の内面に「張り付いている」箇所があり、この大孔周囲の辺りにも付着している為

斜頭症⇒大孔の歪み⇒硬膜の付着部に影響を及ぼす=脳・脊髄への負担 が考えられます。

つまり頭の歪みから硬膜への負担が起こり、結果的に脳への発育や発達に関係するケースが考えられます。

 

【治療の考え方】

斜頭症の場合は、頭蓋骨が押されて平坦となり圧迫された状態で成長する様子が見られます。

押されて歪んだ状態の大孔の空間を広げる為には、この箇所を拡張する必要があります。

頭蓋治療の基本的な考え方は「拡張」か「収斂(しゅうれん ちぢめること)」の2つが主な治療方法となる為、大孔を拡張する治療法となります。

また、乳幼児は後頭骨自体が完全に固まっていない為、改善する可能性は十分考えられています。

 

【治療結果】

結果として、治療開始から3ヶ月して殆ど癇癪が見られなくなるまで改善が見されました。形状が大きく変わったわけではありませんがオステオパシーの考え方である「機能障害」が解決したケースです。

〜アンケート内容〜

①当院の治療をどこでお知りになりましたか?

・1歳半からでも治療できるかを ネットでめちゃくちゃ探しました。

 

②治療を受ける前の頭の形状や身体の症状を教えて下さい

•右の後頭部が凹んでいた。

•癇癪がひどかった。

 

③現在の頭の形状や身体の状態はいかがですか?

・頭の凹みは少し良くなった。

•癇癪は治った。

 

④治療を受けている時、お子様はどんなご様子でしたか?

•家より静か。

 

⑤これから治療を受けてみたい方へ、一言お願いします

・沢山の病院に断られ続けて来て、唯一OKをもらった病院でした。先生が優しくて、とても丁寧で、前向きな言葉を頂くことで、プラスに考えられました。
通院して本当に良かったです。
3人目の子供も通院させていただきます。

 

実際に改善が見られる癇癪の治療、頭蓋治療が広まると多くの乳幼児の手助けになるかもしれません。