身体を痛めない使い方①〜肩を楽に使う方法

先日来院された女性の患者様、仕事をしていると首から肩が痛いとの訴えでした。
仕事内容は「検査業務」
立った状態で、腕を伸ばしたまま手先を使う作業となります。
この動作では次の姿勢となります。
横から見た姿勢、腕を伸ばし身体から離れてしまっている。
前から見た姿勢、腕全体が内側に向いている。
これら姿勢は、肩を前に出す屈曲+腕を内側に向ける内旋という形です。
しかしこの姿勢をすると、様々な負担が肩に掛かります。
今回は姿勢から読み解く状態を解説します。
①腕の位置と負担の分散。
腕の位置によって、肩関節の負担が変わります。
これは「肩」か「肘」をどちらが優位に使われるかによります。
腕を伸ばす=肘を伸ばすとの意味ですが、肘を伸ばす状態で物を持つと肩に負担が集中します。
肘を曲げて物を持つと肘と肩に力が分散されます。
肘を伸ばすと、肩に負担が集中してしまう。
肘を曲げると、肩と肘に負担が分散される。
以上の事から、腕の位置によって負担が変わる為、肘を曲げて力の分散をすると負担の軽減となります。
②腕を外側に捻る
本来、体幹より前に腕を出す時には腕の外旋がより力を発揮します。外旋とは「外側に回旋」する運動。手の向きは掌側です。
冒頭の写真は腕を内旋しているが、この状態であると常な肩に対して負担が掛かってしまいます。
肩の怪我で頻繁に起こる「腱板損傷」、これらの筋肉の一部に「棘上筋」がありますがここを痛める原因にもなります。
棘上筋のイラスト
(腕が内旋すると牽引される。長時間内旋したままの作業では、伸長されてしまい負担が掛かり続けて痛めてしまう。)
よって腕の向きを変える事で、腱板の損傷を防ぐ事が出来ます。
外旋動作、この位置がベスト!
ポイント→
・肘を曲げる
・手の向きは上
仕事やスポーツ後の痛みは
・どんな動作をしているか
・無理な使い方をしていないか
この2点を中心に問診、検査することが大切です。
運動能力を上げる為には何が必要?①ジュニアアスリートの栄養素

去年から当院で始めた、子供向けの「体幹トレーニング」。
月曜日は「サッカー専門」⚽️
金曜日は「スポーツ全般」?
体幹トレーニングの魅力はなんといっても身体の安定性につきます。
体幹=「胴回り」が安定すると、腕や脚の負担が軽減する為怪我予防にも繋がります。
スポーツをする為にトレーニングも必要ですが、忘れてはいけない大事な要素が食事=栄養です。
今やプロチームには必ず栄養管理のスタッフが常駐しており、食事もトレーニングの一環として取り組んでいます。
食事管理が出来ている選手は、ケガをしにくい身体になります。
鹿島アントラーズの三竿選手
https://www.google.co.jp/amp/s/number.bunshun.jp/articles/amp/846778
野球選手の栄養管理
https://www.japan-baseball.jp/jp/development/meiji/
パフォーマンスを向上したいのであれば食事管理は必須、その為には栄養の知識が無いといけません。
そこで当院に勤めてくれている、管理栄養士の神田さんがジュニアアスリート用の資料を作成しました。
是非参考にしてみて下さい。
コロナウイルス対策で出来る事②〜食事で対策

今回は当院スタッフ、管理栄養士の神田さんからのアドバイスを頂きました。専門家の意見を参考にしてください。
食事からの対策でウイルス?に負けない為には以下の点に注意する事が大切です。インフルエンザ等ウイルスが流行するこの時期は免疫力を高めるような栄養素を摂ることを勧めています。
ポイントは出来るだけ新鮮な野菜、果物を摂取する。極力熱を加えない、自然な状態が望ましい。
・ビタミンA
→粘膜の状態を、良好にし、免疫力を上げます。
緑黄色野菜、うなぎ、レバー、卵
・ビタミンC
→白血球の働きを助け、抗酸化作用があります。
柑橘系、野菜、芋
・ビタミンE
→抗酸化作用があり、血行促進を促します。
アーモンド、アボカド、ブロッコリー
・乳酸菌
→腸内環境を改善して免疫に対抗します。
ヨーグルト、納豆、味噌、醤油などの発酵食品
別の見解も併せてシェアします。(一般社団法人日本スポーツ栄養協会より抜粋)
ビタミンD
→ 高齢者、肥満、男性、高血圧、高緯度地域で高頻度にみられ、それらがすべて予後の悪化と関連している。加齢に伴う日光への曝露が少なくなり、皮膚での活性型ビタミンD濃度が低下する。これが、高齢者のCOVID-19(コロナウイルス)の死亡率が高い理由を部分的に説明している可能性がある。
また、高齢者の抗炎症性サイトカイン(※1)の増加と炎症誘発性サイトカインの減少に関連していることが示されている。この作用はサイトカインストーム(※2)に対して抑制的に働くと考えられる。
(※1)サイトカインとは、細胞から分泌されるたんぱく質のことです。体がダメージを受けると細胞に信号を送って、細胞を増殖させたり分化させたりして体を守るために働きます。肺がウイルスに感染した場合は、サイトカインが体内の細胞に炎症が起こったことを連絡し、免疫細胞に体を炎症から守るように命令を出します。
(※2)炎症が進むと、その分サイトカインも大量に分泌されます。すると細胞が暴走してサイトカインの分泌のコントロールができなくなり、過剰に戦いを続けてしまうのです。この状態を「サイトカインストーム」といいます。この状態ではウイルスだけでなく自分自身の細胞までも傷つけてしまうので、さらに過剰な炎症が起こり、多臓器不全に陥ってしまうわけです。
以上の情報から、ビタミンの摂取も予防に繋がると期待出来ます。
早速取り組んでみたらどうでしょうか?
食事や栄養素についての参考資料
→https://sndj-web.jp/news/000638.php
→ https://sndj-web.jp/news/001123.php
コロナウイルス対策で出来る事① キニーネについて

まだまだ猛威を奮っている、コロナウイルス。新型ウイルスや変異型ウイルスなど、私達を不安にさせる情報が毎日の様に報道されています。
ワクチンが打てる状況になるには、もうすぐかもしれませんが、副作用の可能性もある為心配される方も多いでしょう。
まだ分からない事もありますが、実は食事や栄養素からの「予防」が期待出来る可能性もある事はご存知でしょうか?
様々な見解がある中で、幾つか紹介させて頂きます。
(コロナウイルスについてはまだ分かっていない事が多い為、一つの見解として捉えて下さい。)
フランス??のDr.Jean-Luc Ayounによる見解
・キニーネにはヒドロキシクロロキンという成分を含んでおり、ウイルスを除去する効果がある。(ヒドロキシクロロキンとは、コロナウイルス治療の薬)
キニーネとは、キナの樹皮(*アカキナノキと言う植物の樹皮)に含まれ、マラリア原虫に特異的に毒性を示すアルカロイド(アルカリに似た化合物、毒素が強い)で、キニーネを持ってマラリアに対する強壮剤、すなわち『トニック』と名付けられたと言われております。
そのキニーネを含んだドリンク=トニックウォーターは自宅で作る事も出来ます。(類似品)
トニックウォーターとは?
炭酸水に各種の香草類や柑橘類の果皮のエキス、及び糖分を加えて調製したドリンク。
レシピ
・2,3個のレモンやグレープフルーツの皮
・水(皮が被るくらいの量)
・砂糖か蜂蜜(適量)
・亜鉛類(牡蠣や肉類、卵、ごま、のり、納豆、ブロッコリー?)
作り方
①鍋に入った水と皮を、2時間程蓋をしてとろ火で煮込む。
②完全に冷めるまで取らずに蓋を閉めたまま。
③この水分は苦い為、蜂蜜か砂糖を入れても大丈夫?♂️
④2時間おきにスープスプーンで一杯摂る。
⑤亜鉛もプラスαで摂ると更に効果あり。亜鉛は細胞内でキニーネの働きを促進させる効果あり。
他にもこんな資料があります。ジントニックの歴史から面白い資料を見つけました。(以下CRAFTJIN.JPより抜粋)
→その昔、三大感染症に数えられる「マラリア」が各地で猛威を奮っていました。治療薬がなく為す術がない病気だったのですが、16~17世紀ごろ南米に渡ったヨーロッパ人が、ペルーの地で解熱剤として用いられていたキナの樹皮に、マラリアへの薬効があることを発見。これがヨーロッパに持ち込まれると抗マラリア薬として各地に広がり、人々はマラリアから救われるようになります。ただしこの薬は、“とても苦い”という欠点がありました。1820年に薬効成分のキニーネを、キナの樹皮から分離することに成功すると、1858年には初めてトニックウォーターとして市販され、飲みやすい健康飲料へと進化していきました。(「シュウェップス」のトニックが登場するのはこの少し後)。
一方で、それ以前にこの薬の苦味を克服していたのがイギリス人です。インドを植民地化していたイギリスの軍隊の間でもマラリアは脅威となっており、キニーネ水は重宝されていました。ジンの本場でもあるこの国の軍隊は、当時船にジンを積んでいました。そして彼らは苦いキニーネ水にジンと砂糖を加えると、美味しく、しかも楽しくなることを発見。これがジン・トニックの起源ともされており、ジンの国の軍人によって、ジンとトニックの組み合わせが始まったのです。
当時にも現代と同じような「為す術がない病気」が起こった際に、植物の様な自然の効力を期待した治療法があったみたいです。
市販でも売っているトニックウォーター、試すのもいいかもしれません。
正月太りの解決策は??短期的に運動で痩せる方法

前回に引き続き「正月太り対策」の運動編です。
食事管理と並行して行うと良いのが、トレーニング。
もちろん長期的+継続してやることが良いが、短期的に集中してやることで1月中には戻るはず!と思いながら是非やってみましょう。
➀ウォーキング、ランニングについて
いわゆる「有酸素運動」と言われるトレーニング。
まずは体を温めるイメージで15分程度ウォーキングやランニングを行います。
いかんせん、この時期はとにかく寒いので温まってきたらOKです。
②自重(自分の体重のみ)でのトレーニング
マシンを使わない訓練でお勧めは、やはり「スクワット」と「ランジ」。
やり方は様々な方法がありますが、共通する基本的なスタンスは続けてやること。休憩時間を無くすことが、効率的な訓練です。
※参考までに少しだけハードなトレーニングはこちらから
ジャンプスクワット→https://www.youtube.com/watch?v=IePoicfIvc4
ジャンプランジ→https://www.youtube.com/watch?v=5j2buFdx-wg
③20分以上のランニング
①→②の順番で、次は20分以上のランニングがお勧めです。
20分以上走る事で「脂肪をエネルギーとして使われる時間」が優位にみられます。
軽く息があがる程度のスピード、がベスト。脈拍はマフェトン方式であれば
180-年齢 迄で走る。
ex)35歳なら180-35=145迄で走る、それ以上で走らなくてもよい。
➀→②→③の順番が、一番痩せやすいと言われます。
②の訓練は毎日ではきつい!という方は➀→③でもOK。
ただ…ランニングがどうしても無理、と言われる方も見えます。
ウォーキングでも早めに歩くウォーキングであれば負荷の量が増える為、OK.
つまり、食事管理と有酸素運動を取り入れると、痩せやすくなることは当然なのです。
1月は非常に寒い❄ですが、風邪や体調管理に気をつけて是非チャレンジしてみて下さい!