生理痛は薬以外で改善出来る!③自律神経を介してアプローチ
③自律神経と生理痛について
「自律神経が悪いから体調が悪い…」
「自律神経の調子が…」
よく聞きますが、自律神経というワード聞いた事ありますか?
自律神経神経とは
→自分で調整出来ない神経
例えば…
心臓を急に早く動かせるか?
お腹を直ぐに減らせる事は出来るか?
…無理です?♂️
→自分で調整出来る神経は?
スマホを触る?
筋トレの為にトレーニングをする?
これは自分の意思で動かせる「運動神経」です。同じ「神経」でも役割が全然違います。
自律神経は交感神経と副交感神経の二つの神経からなります。
・交感神経は身体を緊張させる神経
・副交感神経は身体をリラックスさせる神経
では生理痛と関わる自律神経はどんな作用が働くのか?
交感神経は、ストレスなどで緊張状態が持続する事が血管収縮する=締め付けられる為、子宮に繋がる血流の持続的低下をもたらす可能性があります。
副交感神経はリラックスする効果が期待される為、血管の働きが緩和され血流量の増加が見られます。
つまり自律神経は血管に信号を伝えて、血流に影響を与える役割があるのです。
前回お伝えした、循環とも大きく関わっています。→https://seiren-do.com/casestudy/2020/12/20/生理痛は薬以外で治る%E3%80%80②循環障害に対してのア/
交感神経を出す箇所は腰椎(仙骨も一部あり)
副交感神経を出す箇所は仙骨
仙骨から神経が出ています
→仙骨に対してアプローチをすると、自律神経に変化を与える事は期待出来ます!
どんなアプローチか?
①仙骨周囲の皮膚を介して仙骨に信号を伝える「ティッシュプル」
これは仙骨周囲の皮膚を「摘む(つまむ)」テクニック。
仙骨の周りを時間をかけて摘む事で、仙骨から出る神経に興奮作用を与えて副交感神経優位の状態を働かせる効果が期待出来ます。
痛みを緩和=副交感神経優位の状態を作る事が大切です☝️
生理痛は薬以外で改善出来る ②循環障害に対してのアプローチ
②循環障害の治療
血液循環が障害されて生じる病態を総称して循環障害といいます。
子宮や卵巣に繋がる血管が様々な原因で循環不良となります。
・骨盤の膜が緊張して、子宮や卵巣に繋がる血管を締め付ける
骨盤内の筋膜、しっかりと支えられている
拡大図 Aの矢印は膜に包まれている血管
この膜が緊張する事で血管が締め付けられて循環不良につながる。
・血管から滲み出る「リンパ液」の循環が滞ってしまう。(リンパ液は老廃物を流す作用も有る為、循環を改善する必要がある。)
治療法は様々なアプローチがあります。
①骨盤の膜に対してアプローチ
→骨盤の内側にある「膜」。膜の中に非常に細かい血管がある為、身体の表面から触れる箇所の緊張を取り除いて締め付ける状態を解放します。
②リンパ液に対してのアプローチ
→鼠蹊部(そけいぶ)にリンパ節というフィルターのような取り除く役割がある組織があり、この箇所を解放する。
矢印はリンパ節、鼠蹊部に多い
→内臓の慢性疾患に対して身体の表面にリンパの腫れが出る症状があります。この箇所に刺激を入れる「神経リンパ反射治療」という手段。
この表示してある箇所に刺激を加えていきます。
この様なアプローチをする事で、循環不良が改善する可能性があります。
エステやリンパマッサージをしてる方なら分かるはずですが、リンパの流れが良くなる事で身体の負担はかなり軽減します。
「身体を診る・症状を改善する」為には、身体の様々な箇所に対してアプローチする事が必要です。
生理痛は薬以外で改善出来る!①骨盤内の靭帯に注目する
女性のお悩みの一つ「生理痛」。
どんな治療方法があるか調べると…
・薬
・漢方
・ピル
これらの治療で、改善しないケースが非常に多くあります。
一つの可能性として、薬や漢方は血液を介して全身に流れます。しかし局所的に子宮や卵巣などに集中して薬の成分が伝わる訳では無いからです。
(膝や関節の症状を改善すると謳っている「グルコサミン」と同じ考え方です。)
また、薬のデメリットは「根本的に治らない」ケースが考えられます。
いわゆる薬とずっと付き合ってく、つまり生理前になったら毎回薬で痛みをゴマかす形になります。
更に、生理痛が酷くて生活に支障が出ている女性は本当に困っています。
・動けないくらい痛い
・痛すぎて気を失ってしまう
・生理が来る日は心底憂鬱になる
そんな辛いお悩みの方に対応出来る一つの治療方法が、当院での考え方「オステオパシー治療」。
オステオパシーは機能障害に対して回復する治療法で、生理痛に係る様々なアプローチを行います。
・骨盤の位置を調整をして、関節や骨盤内の圧力を軽減させる
・骨盤内の靭帯や筋膜が緊張していたら緩和させる
・子宮や卵巣、腸など内臓に繋がる神経の伝達が正常か、頭蓋や背骨の治療
・リンパの流れを改善する為の反射治療
・栄養指導を行い、子宮に負担の無い食生活をしてもらう
上記の様にオステオパシーの考え方では生理痛を改善する様々な方法があります。
少しでも生理痛の改善が出来る為に、当院で出来る治療の考え方を報告します。
変わらない逆子+4ヶ月続く腰痛
患者様 20代 女性
症状 ・逆子
・4ヶ月以上続く腰痛
治療期間 3週間
治療回数 3回
「変わらない逆子」+「4ヶ月続く朝起きた時の腰痛」の妊婦様が来院。「自然と治ると思ったけど、変わらなかったから来ました?」
まず立った状態で可動性の検査→右の骨盤が後方に牽引、左右差有り
後ろに骨盤が引っ張られると、骨盤が「開く」形となり不安定な状態となる。
その結果、胎児が適切(快適?)な位置にいる事は難しくなる為逆子の改善に繋がらない可能性があります。
また、骨盤に牽引力が掛かる為に腰痛の原因となります。
1回目治療→逆子治療に効果のある「ウェブスター矯正(※)」にて一回のみ矯正。
(※)ウェブスター矯正とは、骨盤の矯正と反射の効果を促す優しい治療になります。治療時間も数分で終わる為、母体の負担もほとんどありません。
2回目来院→
産婦人科にて受診の結果、逆子改善
腰痛もほとんど無し。
3回目来院→
2週間空けて確認も、全く問題ない為終了。
今回は本当に上手く治療が効いたケース。
なぜなら、数ヶ月変わらなかった症状が実質1回の治療で改善した為。
特に逆子の改善率は、ほとんど成功しています。
副作用も無く、逆子で困っている妊婦さん?にピッタリの治療です。
年末年始のお休みについて
年末は31日まで通常に行います
年始は1月1日から4日まで休診となります。
宜しくお願い致します。