乳幼児の頭の矯正~症例3 5歳 男の子 右突出のパターン 卒業報告
患者様 5歳男の子
症状 右後頭部の突出 就寝時左向き癖あり
治療期間 6カ月
治療回数 10回
①当院を知ったきっかけはどのような形でしたか?
・インターネットで検索してHPを見てきました。
②治療を受ける前の体の調子はどの様な状態でしたか?
・頭の形がデコボコしている。
・左右非対称だった。
・生まれた時からの形で小児科で成長に伴って治ると言われたが治らなかった。
③現在の頭の状態はどうですか?
・デコボコは少なくなり左右対称に近い形になった。
・親が手で頭を触っても違和感なくきれいな形になっている。
④治療を受けた時に痛みや違和感はありましたか?
・本人に聞いたら気持ちいいそうです。治療中に眠ってしまった事もありました。
⑤これから治療を受けてみたい方へ、一言お願いします。
・頭の形が5歳になって改善されるのか半信半疑でしたが、きれいな形になって驚きと嬉しい気持ちです。
【今回の治療経過】
「右後頭部の突出が見られる」との訴えがあり、令和3年10月から開始する。
?令和3年10月
・右後頭部の突出が目立つ
・首が右に回旋してしまう
?令和4年1月
・右側が突出するが少し丸みが出てくる
?令和4年4月
・以前の様なデコボコは見られなくなった。
・右後頭部はほとんど目立たなくなる。
・就寝時左を向く癖あったが、現在は右を向いて寝る事も増えた。
【今回の感想】
5歳でも頭の矯正によって変わる良い症例となりました。
当初は半信半疑で来院された、との感想があった通り通常では
・変わる事はない
・5歳になったら頭の矯正しても同じ
などと考えられています。
しかしこの様に結果を出し続ける事で、同じ「頭の形」の悩みを抱えられた方の役に立つことが出来る為、随時報告を続けます。
メディカルチェックをしてケガの予防をする
今年3月から社会人サッカーチームのトレーナーを努めることになりました。
最近の活動では、5月に開幕するシーズン前に選手全員を対象としたメディカルチェックを行っています。
今回報告する事は「メディカルチェック」について、現場で出来る事が中心となりますが簡単に報告します。
【メディカルチェックの役割】
メディカルチェックとは、スポーツ選手が運動を行うに当たっての健康診断で、健康管理のみならずスポーツ傷害の予防に対して有用と考えられています。
・急なケガ(突発的)に対しての応急処置
・身体の使いすぎ(いわゆるオーバーユース)、日常生活上で起こる原因の慢性障害
・痛みを抱えながらもプレーに対しての判断
以上の点を中心に行い、事前に故障しない為のチェックをする為、メディカルチェックは非常に大切な役割を果たしています。
【実際にスポーツ現場で出来る事】
プロスポーツ選手はチームと契約する際にメディカルチェックを受けますが、僕らが出来る事は筋骨格系の検査が中心となります。
例を幾つかあげます。
・現在の問題点(痛む部位)と過去の傷害歴→学生時代のケガ、手術歴
・スポーツ歴(競技レベル、練習時間、ポジションなどを含む)
・現在のポジションについての特性、ポジションに合わせた状況か
・身体の硬さや関節の柔軟性、ケガをしてからの弛緩性(軟らかすぎるか)
・下肢のアライメント、関節可動域、圧痛点の有無、筋力
もっと詳細に知る事はドクターの範疇である内科的な検査を行います。
・身長・体重、血圧・脈拍(アスリートは脈拍が遅い場合がある)
・血液(貧血など末梢血液一般)
・生化学(血糖値や肝機能、コレステロール、尿酸値など)
・尿(尿糖や尿タンパクなど)
・レントゲン(胸部写真で心臓や肺の大きさなどを見る)、MRI等の画像検査
・心電図(安静時の不整脈など
・)運動負荷心電図(トレッドミルやエアロバイク使用にて運動中の脈拍変化)
【メディカルチェックの実際】
3月27日(日)に刈谷の港町グラウンドで6名の検査を行ってきました。
今回行った検査は
①身長、体重、体脂肪の簡易的な検査
②筋力検査
③関節の可動域の検査
④疼痛の確認
⑤骨の柔軟性を確認する検査
⑥動作の中での左右のバランス
【メディカルチェックをして感じる事】
昔ケガをした、手術をした事で動きの不具合がある選手もいて個別の指示を出す事は大切です。
しかし一番大切なことは、身体を「診る」とは教科書的に書いてある検査ばかりでなく、選手の背景を追う必要もあります。
結局は選手自身の性格や筋肉の特性等判断した上で、身体のチェックをする事が必要になってきます。
開幕まで1ヶ月弱、まだ選手全員のチェックは済んでいない為今後少しづつ進めている段階です。
この環境を与えてくれたAS刈谷のスタッフの方に感謝しつつ、此方の出来る事を選手に提供し続けていきます。
トレーナー業務開始~2022年 3月スタート
今月の初めから、社会人のサッカーチームで東海社会人リーグ所属のAS刈谷のトレーナーに就任する事になりました。
元々20年近く前に所属したチームで、今年トレーナーが在籍していなかったため監督の浜島さんから声を掛けてもらい、今シーズンからやる事に決めました。
今まで年に数回、知り合いのチームにお手伝いで行くことは有りましたが、正式にトレーナーとして就任したのは初めてです。
一番の目標は「未然にケガを防ぐ」予防のケアをする事。
サッカーは基本的にコンタクトが多いスポーツ、不意打ちを受けたり足首や膝を捻ったりと防げないものもあります。
その為に早速取り組んだアプローチは、「メディカルチェック」と言われる徒手検査(としゅけんさ 手で行う筋力検査等)で出来る範囲の検査を行います。
今回行った選手達は6名、何も問題無い選手は僅か一人。つまり殆どの選手が何らかのトラブルを抱えている事が判明しました。
・腰椎すべり症
・足首の捻挫による不安定性
・股関節周囲の筋疲労
・膝関節内側側副靭帯損傷の長期間疼痛残存
・大腿四頭筋の内側広筋が一部硬結、繊維化
・腸脛靭帯と外側広筋の筋間癒着
其々の選手達に各自出来る事、身体の使い方、トレーニングを指導してあっという間に4時間が経過。
今後は四月下旬までに30数名全員のチェックを行い、また夏頃再チェックをします。
治療とトレーナー業務は似ているが異なるもの、と捉えています。
少しづつ選手達に情報を与えつつ、ケガや身体の仕組みを理解してもらい一緒に怪我予防に取り組みます。
今すぐ出来る身体のケア~短時間で痩せる秘訣は「自宅で○○○○を10分」でOK?
まだコロナが収まらないこのご時世、私も家族がコロナに掛かってしまい一週間お休みを頂きました。ご迷惑をお掛け致しました?♂️
基本的には隔離生活を送る状態ですが、何もしないと体力や筋力の低下が落ちる為、久々に「HIIT」という考え方のトレーニングをしました。
感想は…息があがるのは勿論、終わった後は身体が軽くなり非常に楽な感覚になりました。
最近はやっていなかったですが、時間がなくても10分程度の自宅で出来る(画期的な?)トレーニングです。
今回はそんなトレーニング法のHIITについてシェアします。
【HIITとは】
HIITとは「High Intensity Interval Training(高強度インターバルトレーニング)」の略で、負荷の高い運動と小休憩を繰り返すトレーニング法。
よくあるトレーニング法としては
①バービー
https://www.youtube.com/watch?v=UtgNJvqxeCA
②ジャンピングスクワット
https://www.youtube.com/watch?v=6CyiN_8fFh0
③プランク
https://www.youtube.com/watch?v=FiFBg4Ws0iI
他にも種類はありますが、基本的には「全身運動」を行います。
主な流れとして
筋トレ→休憩→筋トレor有酸素運動…を繰り返す
こんなやり方もあります。(慣れた人向けです。)
☞https://www.youtube.com/watch?v=UZJOLmMDqu8
HIITの特徴はこのトレーニング自体ではありません。
HIITはトレーニングの内容とトレーニング間の間隔がポイントです。
どんなトレーニングでも必ず「間」があります。(いわゆる休憩?休息です。)
例えばスクワットを30回×2回やる場合、1回終わったら休憩を挟みます。HIITはこの「間」が短い事が特徴です。
スクワット30回が仮に30秒で終わったら、休憩時間は30秒以内でやる事が望ましいです。
筋肉に刺激が入った状態を維持させる、息が上がっている状態を切らさない、イメージです。
【HIITのメリット デメリット】
メリット
・短時間(10分から20分)でダイエット効果が出やすい。
これは心肺機能を瞬間的に高く上げる為、ランニングのような軽い有酸素運動の数倍とされる脂肪利用効果+脂肪減少効果が期待される。(消費カロリーは一般的な有酸素運動の6倍以上)
・トレーニング後もアフターバーン効果で消費カロリーが高い状態が続く
アフターバーン効果とは、激しい運動後に”呼吸”や”心拍数”を整える為、酸素の摂取と消費が行われ体のエネルギー消費が持続する現象。
トレーニングが終わってもエネルギー消費効果が期待出来る。
・心肺機能の強化、体力向上、筋力アップなどにも効果が有り。
トレーニング内容は基本的に強度が高く、全身運動の為筋力強化には効率の良いトレーニング。
デメリット
・高負荷のため、身体にとってきつく辛いかも…更に無理な使い方をする事でケガのリスクが高くなる。
・ 運動の習慣がない人は運動強度が高い為、トレーニング自体が出来ない。
【トレーニングの強度】
以前の考え方は全力で行う、限界まで追い込む強度、と考えられていました。
しかし最近では全力でなくても問題ない、といった考え方も見られています。
特に運動を久々に始める方や高齢者、女性の方などでも出来る形もあります。
それは「軽く息が上がる程度の負荷」です。
特に、久し振りにトレーニングをする方は、自分がどの位トレーニングが出来るかも分からないはずです。
スクワットを30回続けてみよう、と意気込んでやったら「20回が限界だ…」となった際には20回で充分です。
その20回の回数をこなした際の時間(秒数)を覚えておきましょう。
30秒かかって20回出来たら、可能であれば30秒以内に再度チャレンジする。
2から3セット行えたら理想です。
この形式を繰り返せば十分効果は期待出来ます。
【トレーニングの頻度】
可能であればメニューを変えて毎日少しでもやる事が理想です。
まずは5分でも良い、「息が上がる習慣」をつける事が大切だからです。
更にこの息が上がる習慣を継続することが、結果的に効果が出る可能性(体重減少?)に近づくことが出来ます。
【参考動画】
以下のyoutubeのチャンネルでは自宅で出来るトレーニングが多くあります。
幾つか自分で出来るメニューを決めて、是非続けてみてはいかがでしょうか?
https://www.youtube.com/channel/UCSbBrzm7jMKwQV93CsDS39w/videos?view=0&sort=p&shelf_id=0
今すぐ出来る身体のケア〜夜にスマホ、タブレットを見ると疲れが取れずに起きる?
今回お伝えするのは「質の良い睡眠」について。
スマホやタブレット、大人から子供まで多く利用する機会が有りますが「就寝前」に見ていませんか?
就寝前に見ることが目や脳に負担を掛ける結果、様々な症状を引き起こす事に繋がる事が判明しています。
【光と脳の関係】
先日非常に興味深いSNS投稿を発見しました。
もし細かく見たい方は此方をクリックしてみてください。
https://www.facebook.com/100003714708673/posts/2504883769645422/
此方の記事を要約すると
〜スマホやテレビからの光は目を通して検出され、脳に昼間だと信号を送ります。
身体の浄化作用を担当するリンパ系は、暗闇の環境になる事でリラックス出来ます。
睡眠が不完全な段階だと、心臓疾患のリスクが増加し、リウマチ関節炎などの自己免疫障害が起こりやすくなります。
なぜなら身体には夜間の毒素の脳をクリアする、内蔵された食器洗浄機システムを持っているからです。それは身体中にある「リンパシステム」が働いているからです。
神経信号が身体の浄化作用の仕方を伝えるので、脳に毒素が積み上がる場合に重要です。
深い睡眠中に脳がリラックスし、神経の栄養分であるCSF(脳脊髄液)の解放を可能にします。この際にリンパシステムがCSFとの関係性がある為、双方が上手く機能しなければなりません。
テレビからの光、球根は目を通して感知され、脳にそれがデイタイムであると信号を送ります。 完全な睡眠の段階で発見された、グリンパ系は暗闇なしではリラックスしない。〜
つまり、スマホやタブレットから出る光(ブルーライト)を脳が認知してしまう環境では脳の休養が取れずに十分な睡眠が取れないとの事です。
【就寝前どれくらい空けばよい?】
では「質の良い睡眠」を取るためには、就寝前にスマホやTVをいつ止めればよいのか?
理想は2時間、最低1時間前にはストップ?♂️
ブルーライトには眠気を起こすホルモン「メラトニン」の産出を制限すると言われています。
メラトニンの適切な量が出る事で、質の良い睡眠が守られます。
【オステオパシー治療との関係】
今回お伝えしたCSFとリンパシステムは、オステオパシー治療の一つである「頭蓋治療」にも繋がります。
頭蓋治療をする事で、間接的にCSFの流れを円滑にする効果もある為です。
睡眠の質を良くする、更に頭蓋治療にて快適な睡眠が取れる可能性は高くなります。
最近では当院に赤ちゃんの?頭の治療で来院される方が増えましたが、この治療も非常に関わりがあります。
頭の骨が正常に機能するか、これが成長にも関わっていると最近は認識されています。
頭蓋治療で色々な形のサポート出来たら幸いです。