頭痛は、筋膜が関わるケースもあり
患者様 40代男性 営業職
症状
・頭痛がずっと続く
・腰も痛くなる(ピキッとくる)
・あくびが頻繁に出る
治療回数 1回
先日ご家族の紹介で初めて来院された男性の患者様。
①内科に受診するが目眩の検査は問題無し→目眩止めのお薬をもらう
②寝返りうつ時に頭がクラクラする
年末から仕事も忙しくて、病院では「ストレスからくる症状」と言われたとの事。
ストレス=やることが無い→安静にして下さい、という意味。
何か少しでも良く出来ないか?という訳でわざわざ遠くから来てくれました。
問診をして徒手検査から開始、全身を診ていく中で首の強い緊張感が見られました。
①首の前面
②鎖骨の下方
この①と②の箇所に緊張が常時ある事で、血管の圧迫と呼吸に関わる問題が出てきます。
実は、首の役割として「体幹部と頭部の間を通る循環の通行路」になります。
首に緊張するストレス→普段の使い方や不良姿勢によって負担が掛かることで、静脈やリンパ液の流れ=循環する機能に制限が掛かる可能性があります。
では首に負担が掛かる事で、どこに負担がでるのか?
様々ある中の一つ、首を支える筋膜です。
筋膜とは「筋肉の表面にある膜」と同時に、循環に関わる大事な組織。
筋膜が緊張すると付近を走行する血管やリンパ節を圧迫してしまう為、様々な循環障害が起こります。その結果、首の筋膜の緊張が継続する事で頭に必要な栄養素が行き渡らないと言われています。
因みに…あくびは「脳?に酸素が行き渡らない」と仮説もある為、首の筋膜が緊張する事で十分起こる可能性があります。
特に最近多いスマホ症候群では、首の位置が前方に入る為、首の緊張感が強くなりその結果ストレートネックになる可能性が高くなります。
このイラストにある「胸鎖乳突筋」は首の位置が前方に入る事で過剰に緊張する事が多いです。
この首の筋膜を治療。
首の筋膜は主に三層あります。
特に問題が起こる事が多い
・中層の中頚腱膜
・深層の深頚腱膜
首の水平面
青、緑、黄色で囲った箇所の表面に付く筋膜が緊張するケースが多い。
これらの筋膜は鎖骨や顎の下顎骨、側頭骨など骨に付着する為、その箇所に対して緩めるケア。
一通り終わり、確認したら「首が凄く楽になりました!」と言われ終了。
後日メールで確認したら、非常に調子が良いとの事で一旦治療は様子見になりました。
頭痛の原因→首の筋膜の緊張が強い状態かもしれません。
筋膜の緊張は、普段の姿勢や仕事の作業内容によって、自然と緊張してしまう事が多いようです。
ただ首でも前側?横?後側?どこに制限が掛かるのかは個人差がある為、頭痛でお悩みの方は一度診てもらうことをお勧めします?♂️
身体を痛めない使い方②〜骨盤の傾きを注意する
「良い姿勢をしたいです。曲がった姿勢は嫌なので」
そう言われて治療にかかっている、70代の女性の患者様。
年を取ったと見られる姿勢はズバリ丸くなっている姿勢です。
女性にとって、年が多く見られる事は非常に大事な問題。早期に解決出来る方法は、身体の使い方は一つで変わる事もあります。
ちなみに、姿勢が丸い特徴はあります。
①首が前に出る
②背中が丸くなる
③骨盤の後傾
④膝が曲がってくる
この姿勢になると、関節痛に繋がる事は非常に多く見られます。
つまり丸くならない為には、①〜④を注意すると直ぐに姿勢は良くなります。
座っている時に気をつける一番大切なコツは骨盤の位置。骨盤を起こす前傾気味ポジションです。
姿勢が良くなると身体の負担は確実に減ります。
では何故多くの人が姿勢が丸くなるのか?
実は楽な姿勢は骨盤の後傾位なんです。
例えば、座る時後ろに寄りかかるように倒れますね。
後ろに傾く→骨盤が後傾→背中が丸くなる
このパターンになってしまうのは自然な事です。
しかしこのままでは姿勢が丸くなる可能性がある為、意図的に姿勢を起こす事をしないといけないです。
工夫するポイント
①何か腰、骨盤にあてがう→骨盤の前傾が保てます。
車の運転?やデスクワーク等に使えます。
②座る時には体全体を前にスライドする
姿勢をキープする為に、前にスライドするイメージを持つとGOOD?
身体を丸くしない為には座る時に?♀️トレーニングするといいです。
毎日続けると「姿勢美人」になって若く見える為、是非やってみてくださいね☝️
産後の骨盤矯正〜40代女性 4人目の出産後のケア
患者様 40代女性
症状
・洗濯物を干す時(しゃがんで立ち上がる時)
・睡眠中に同じ姿勢が続くと痛い
治療期間 3ヶ月
治療回数 5回
4人目の出産で骨盤矯正を受けに初めて来られた患者様。
「骨盤が開いているか?」気にされる方は非常に多くみえます。
骨盤を中心に検査する事から開始します。
当院の治療の流れは
①徒手検査
・骨盤の動き
・筋力検査
・反射検査
・背骨(脊柱)の可動検査
②必要に応じた治療
・マニュピレーション(徒手治療)
・トレーニング
③自宅で出来るセルフエクササイズの指導
特に③のセルフエクササイズが非常に大切になります。自宅で何気無しにしている動作が骨盤に対して負担を掛ける可能性が高いからです。姿勢や身体の使い方を伝えて実践してもらいます。
今回の症例は
・長時間寝ていると痛みが出る。
・かがんで起き上がる際に痛みが出る。
検査した結果、骨盤の底面にある「骨盤底筋群」の筋力低下が見られる。
骨盤底筋群は、股を閉めるトレーニングにて筋力アップが期待出来ます。
ヨーロッパでは、産後のトレーニングとして有名なケーゲル体操を中心に治療をする。
出産=骨盤の捻挫と見られる為、安定性を高めるトレーニングは必須です。
5回目に来た際には日常生活で問題がない為、産後骨盤矯正の治療は終了。
今回も産後ママに対して負担の無い骨盤に仕上げる事が出来ました。
身体を痛めない使い方①〜肩を楽に使う方法
先日来院された女性の患者様、仕事をしていると首から肩が痛いとの訴えでした。
仕事内容は「検査業務」
立った状態で、腕を伸ばしたまま手先を使う作業となります。
この動作では次の姿勢となります。
横から見た姿勢、腕を伸ばし身体から離れてしまっている。
前から見た姿勢、腕全体が内側に向いている。
これら姿勢は、肩を前に出す屈曲+腕を内側に向ける内旋という形です。
しかしこの姿勢をすると、様々な負担が肩に掛かります。
今回は姿勢から読み解く状態を解説します。
①腕の位置と負担の分散。
腕の位置によって、肩関節の負担が変わります。
これは「肩」か「肘」をどちらが優位に使われるかによります。
腕を伸ばす=肘を伸ばすとの意味ですが、肘を伸ばす状態で物を持つと肩に負担が集中します。
肘を曲げて物を持つと肘と肩に力が分散されます。
肘を伸ばすと、肩に負担が集中してしまう。
肘を曲げると、肩と肘に負担が分散される。
以上の事から、腕の位置によって負担が変わる為、肘を曲げて力の分散をすると負担の軽減となります。
②腕を外側に捻る
本来、体幹より前に腕を出す時には腕の外旋がより力を発揮します。外旋とは「外側に回旋」する運動。手の向きは掌側です。
冒頭の写真は腕を内旋しているが、この状態であると常な肩に対して負担が掛かってしまいます。
肩の怪我で頻繁に起こる「腱板損傷」、これらの筋肉の一部に「棘上筋」がありますがここを痛める原因にもなります。
棘上筋のイラスト
(腕が内旋すると牽引される。長時間内旋したままの作業では、伸長されてしまい負担が掛かり続けて痛めてしまう。)
よって腕の向きを変える事で、腱板の損傷を防ぐ事が出来ます。
外旋動作、この位置がベスト!
ポイント→
・肘を曲げる
・手の向きは上
仕事やスポーツ後の痛みは
・どんな動作をしているか
・無理な使い方をしていないか
この2点を中心に問診、検査することが大切です。
運動能力を上げる為には何が必要?①ジュニアアスリートの栄養素
去年から当院で始めた、子供向けの「体幹トレーニング」。
月曜日は「サッカー専門」⚽️
金曜日は「スポーツ全般」?
体幹トレーニングの魅力はなんといっても身体の安定性につきます。
体幹=「胴回り」が安定すると、腕や脚の負担が軽減する為怪我予防にも繋がります。
スポーツをする為にトレーニングも必要ですが、忘れてはいけない大事な要素が食事=栄養です。
今やプロチームには必ず栄養管理のスタッフが常駐しており、食事もトレーニングの一環として取り組んでいます。
食事管理が出来ている選手は、ケガをしにくい身体になります。
鹿島アントラーズの三竿選手
https://www.google.co.jp/amp/s/number.bunshun.jp/articles/amp/846778
野球選手の栄養管理
https://www.japan-baseball.jp/jp/development/meiji/
パフォーマンスを向上したいのであれば食事管理は必須、その為には栄養の知識が無いといけません。
そこで当院に勤めてくれている、管理栄養士の神田さんがジュニアアスリート用の資料を作成しました。
是非参考にしてみて下さい。