突発性難聴は頭蓋骨のケアで変わる可能性あり〜
患者様 40代 男性
症状 突発性難聴
治療期間 1週間
治療回数 1回
当院の患者様で急に右耳が聞こえにくくなり、行った病院で「突発性難聴」と診断、更に「ストレスから来る」と言われた。
突発性難聴とは??
厚労省の見解→
突然、耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患です。40~60歳代の働き盛りに多くみられ、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいことがわかっています。聴力を回復させるには、早めに治療を開始することが重要です。
この様に記載されています。
突発性難聴=ストレス
このイメージが多い症状ですが、実は耳の症状に対しての治療は幾つかあります。
①頭の横にある側頭骨から推測

赤色が側頭骨
側頭骨には
・リンパ経路→めまいの原因
・耳管(エウスタキー管)→耳鳴りの原因
これらの構造が含まれています。

特に「耳管」に何らかの負担が掛かると耳鳴りの原因になってしまう事がある。
では負担になる原因は何か?
一つは姿勢が原因のパターン。
鎖骨から側頭骨に繋がる胸鎖乳突筋。

解剖図

実際の筋肉は首を回旋+傾けると出現!
この筋肉が過剰に緊張してしまう姿勢の一つ、頬杖や手を顔にをついて寝そべる姿勢はかなり首に負担が掛かります。
例えばこのソファに寝そべる姿勢

①手を当てている箇所はまさに「側頭骨」を圧迫している!!

②首を右に傾けたまま支えている
これらの姿勢から以下の図式が考えられる。
骨を圧迫→側頭骨の周りの筋肉に負荷が掛かり、更に骨同士の縫合を圧迫する事で硬くなる結果、縫合の隙間から出る血管や神経を圧迫する事で循環不良や伝達障害を引き起こす。
筋肉の緊張→筋膜の過緊張が起こる。側頭骨の周囲に付着する筋膜の緊張が伸張性の刺激を加える事で痛みに敏感になる。
骨の圧迫+筋肉の緊張=側頭骨の機能障害
つまりソファに長時間(個人差あり!)寝そべって顔に手をついたままの姿勢が、耳鳴りの原因になるかもしれません。
この患者様には
・側頭骨と鎖骨周囲の筋膜リリース
・頭蓋リズムの調整
・頸静脈孔の開放
以上の治療にて終了。
翌日には徐々に軽減して、当院の治療(一回)と病院での点滴で様子を見た結果、一週間経過してからの来院では全く問題ないとの事で治療終了。
この患者様は、発症してから翌日に来院されて早期治療で対応出来た為、直ぐに回復した可能性が考えられます。
しかし突発性難聴は回復出来る可能性は決して高くない為、早期治療で改善を図る事をお勧めします。
頭の歪み〜斜頭についてをUPしました。
4月から頭の歪みについてお伝えしていきます。
当院には頭の形が気になるお子様が多数ご来院しています。
少しでも参考にしてみて下さい。
頭蓋骨の歪みについて~小児の歪みは成長の妨げになります。
頭蓋骨の歪みは実際にどれくらい歪んでいるのか?
今回は頭蓋骨の歪みについての報告です。
まずは頭蓋骨の位置について。

これは頭の底から見た、頭蓋骨の写真です。

実際の歪んだ頭蓋骨です。
①→右の後頭骨(首と繋がる箇所)が後方から押されて左前にめり込むように変形します。
②頭蓋骨の真ん中のラインが斜めになる、つまり傾いた状態になる。
乳児の頭は特に柔かく、寝る向きによって変形してしまう事も珍しくありません。
いつも同じ向きで寝てしまうと、いわゆる絶壁状態になりかねます。

さらに、この様に押されてしまい頭の変形が見られたまま成長すると、頭蓋骨の中に脳を守る「髄膜」に影響があります。
髄膜とは、硬膜・軟膜・くも膜の3つを総称した脳や神経を守る膜。
特に1番外側にある硬膜、これが様々な歪みに関わると言われています。
これらの髄膜の中を脳の栄養分、脳脊髄液が流れており、脳脊髄液の大切な循環路でもあります。

この髄膜の外側にある「硬膜」は頭蓋骨の内側と密着しています。
→硬膜と頭蓋骨は密着、頭蓋骨の変形すると硬膜は変形、歪んでしまう。
→硬膜を含めた髄膜は神経を包む膜、つまり髄膜の負担は神経症状を引き起こす為、様々な負担が掛かる可能性あり!???

頭蓋骨の中の膜はこんなイメージです。
明らかな左右非対称の為、歪んだまま成長してしまいます。
幼児では次の症状が見られます。
・不眠
・イライラ
・正常な成長の妨げ
・耳、鼻、喉の問題
・アレルギー
・迷走神経症候群
様々な症状を引き起こしてしまう「頭の変形」は早目の矯正が必要です。
乳幼児の頭蓋の形状は注意してみてみましょう☝️
当院での治療実績➀子供の斜頭について
乳幼児の頭の矯正 ~症例1 4歳の男の子 斜頭のパターン
オステオパシー教育の中で「頭蓋骨」の治療法があります。
頭蓋骨は15種類、23個の骨がパズルのような形で噛み合って構成されます。


子どもの頭の形を悩まれている多い症例は「斜頭症」、特に後ろが傾いている症状です。
今回の症例です。
5歳 男の子
メールの問い合わせから治療をスタートした患者様です。
<治療前>

右後頭部の凹みが分かります。
<治療後>

右の後頭部が少し膨らみます。
頭蓋骨の治療は、あくまでも「成長の妨げをしない」意味合いの為、期間を掛けてゆっくりと治療をします。
この患者様は1ヶ月に1度のペースで治療をしています。
もし子どもの頭の形が気になっている、もしくはお悩みの方は一度御相談ください。
子どもの時に頭の矯正する事で、様々な改善症例が見られます。
次回はもう少し詳しく頭蓋治療について報告します。
ダイエットはいつでも大丈夫⑥ストレスは体重増加になる!
ストレスが溜まると体重増加の原因にもなる?
慢性的にストレスが溜まると体重が増えると言われています。

これは「副腎皮質」という臓器から産生されるストレスに関係するホルモン、コルチゾール(ストレスホルモン)が関係します。

現代の生活では慢性的なストレスを抱えた人が非常に多く、体内で副腎皮質から多量のコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールが分泌されると、グルコース(糖質)の利用が促進されて筋肉にエネルギーが供給→すぐに動ける状態になる(ストレスが溜まった状態)。
ここで体を動かすことが出来ればと良いが、現代の生活では昔と比べて動くことは少なくなり、エネルギーを使うことが少なくなってしまった。
そうなると血中のグルコース値が高くなった状態=ストレスが溜まったままの状態になる。
つまり血中のグルコースが高いと、その数値を減らそうとしてインスリンが多量分泌され、体重は増加する。
別の見方では、薬の服用によって太ってしまう事も確認されています。
コルチゾールを人工的に合成したプレドニゾン。別名「ステロイド」、抗炎症剤です。

気管支喘息やリウマチなどで使われる薬で、これを使用するとインスリン値が高くなることも確認されている。
薬の服用→インスリン分泌→インスリン抵抗性→より多くのインスリンを出そうとする→肥満の原因になる。
ストレスとコルチゾールの関係から、体重が増えることも想定されます。
ストレス回避の秘訣は…?
テレビやスマホを見たり、座っているだけではストレス回避になりません。(動かないから)
ヨガや軽めの運動など、体を動かす事が大切です。
継続できる趣味を見つけてみたらいかがでしょうか。
