頭蓋治療cranial
頭の形・治療について②子供の頭は何歳まで形が変わるのか?骨の成長から推測
2021年10月10日
先日お伝えした頭の治療について、今回はもう少し細かくお伝えします。
◆乳幼児の頭はどんな状態?
成人の骨とは違い、まだ骨同士が固まっておらず空間があります。
ここは6箇所あり「◯◯泉門」と呼びます。
これらの箇所は大体の固まる目安の時期があります。(個人差はあります。)
①前側頭泉門→1ヶ月〜12ヶ月
②大泉門→1年半〜2年
③後側頭泉門→1ヶ月〜12ヶ月
④小泉門→約1年
以上の事から、生後1ヶ月から遅くとも2歳までに泉門自体は閉じてしまいます。
◆2歳以降は頭の形は変わらないか?
上記に挙げた泉門は2歳頃までに閉じてしまいますが、他の箇所はまだ成長過程で変わる可能性があります。
縫合(ほうごう)と骨です。
骨同士の噛み合わせたような縫合や骨自体はまだ癒合せずに成長する為、これらの箇所に刺激を加える事で骨の出っ張りや丸みが変わる可能性はあります。
・縫合とは
骨模型で色が変わるギザギザの箇所。
ここは3歳前後から徐々に固まる。
・骨自体は元々分裂している
例えば頭の後頭部にある後頭骨、成人では一つですが乳児では四つに分かれています。
・成人の骨
紫の箇所が後頭部の後頭骨
上から見た図
・乳児の出生時の後頭骨
後頭骨を上から見た図、赤矢印がまだ癒合していない4つの後頭骨
→後頭骨は4つに分かれて、年齢と共に癒合する。
頭蓋骨は各骨の癒合が始まる年代が6歳前後と言われています。
・◯◯泉門が癒合するのは2歳前後
・縫合が固まり始める時期は3歳前後
・骨自体が固まってくる年代は6歳前後
これらの事から遅くとも6歳前後迄に治療をする事で、頭の歪みを改善出来る可能性が考えられています。
次回は治療の考え方、実際に当院で行っている治療をお伝えします。